『御垂示録』二十六号 昭和二十八年十一月一日(1)

【 明主様 】今年の自然農法は馬鹿に成績が良いです。特に岐阜県が良いです。早くも成績が分かりました。いつもは佐渡方面が成績が良いのですが、もっとも、はっきり分かるのは春になってからでしょう。

 

〔 質問者 〕昨日見ました所で、まだ稔っていないので、延ばさせるように交渉いたしました。

【 明主様 】できるだけ長く置いておくほうがよいです。稲というものは充分に稔らしたほうが本当なのです。つまり育つだけは育たせたほうがよいのです。だから子供でも、教育を早くするのはいけないのです。いまの人間が馬鹿になるのは、学校教育を早くしすぎるためです。幼稚園などでも、まだ六つか七つですが、それで学校に上げるというのですから、脳はまだ発達しないのに教育するために、いまの人間は上面<うわつら>は利口だが中は馬鹿というわけで、育ってから超愚になってしまうのです。いまの人間は、稲でいえば早稲<わせ>なのです。

 

〔 質問者 〕今年のように悪いようですと、稲の名前も変えなければならないことになりまして、「イイネ」というのは一つもないことになります。

【 明主様 】悪いね(悪い稲)になります。しかしよくもここまで迷信を叩き込んだと思います。なんでもなく分かることですが、実際、間違ったことや悪いことを、よくも信じさせたもので、その腕前というか、それには感心します。

 

〔 質問者 〕最近肥料会社の宣伝のようでございますが、三俵か五俵しかない田に、刈った稲を持った人を入れて、写真をとって、十何俵獲ったということで、たいへんにお祝いをくれるそうでございます。

【 明主様 】やっぱり超愚のほうです。いまに病気がこのとおりになります。片端から病人ができてバタバタと死んでしまいます。それが恐怖時代です。農作物のほうが先になったのです。

 

〔 質問者 〕やっぱり御浄霊が霊で農作物が体という、霊体の関係がありますのでしょうか。

【 明主様 】そうでもありません。

〔 質問者 〕人間のほうは月<にくづき>の入りました膿作物<のうさくぶつ>で、膿の固まりでございますから。

【 明主様 】そうです。

「『御垂示録』二十六号、岡田茂吉全集講話篇第九巻p256~257」 昭和28年11月01日