地天44「教えの光」昭和二十八年一月二十五日(5)

〔 質問者 〕私は入信前昭和二三年初めのころより、やや脚気的症状でございましたのが、漸次全身の筋肉の疲労感が高まり、ついに昭和二四年六月入院する身となりました。入院後あらゆる医学的療法を加え、医師も研究されましたがまったく病因不明で、「まあ内分泌系統らしい」とのことで、なんら得るところなく同年九月退院しました。

 その後お道のことをうけたまわり、九月一九日より御浄霊をいただくようになりましたが、その日から床の中にて、ひとりでに手および足がピクピクと痙攣し始めたのでございます。私はこのような反応が起こったことに、心中大いに不思議に思いまして、御浄霊を続けていただくうちに、たいへん御守護いただいて便所にも行かれるようにさせていただき、家内とも入信させていただき御屏風観音様を御奉斎申し上げ、二六年には箱根にて明主様の御光をいただくことができるようにしていただきました。その後時折疲労感が出ましても、その都度教会にて御浄霊いただいて治していただいておりました。

 ところが二七年春ごろより浄化を強くいただくようになり、御浄霊中、痙攣が起こるように変化してまいり肩、腕、腹、大腿部の筋肉が、あるときは次々に盛り上がるごとく、あるときはふつうではとても動かせないように筋肉だけが痙攣し、ピクピク動きます。酷いときは約一寸くらいも盛り上がることもあります。

 一二月初めまでは右のような状態でも特別疲労感は強くございませんでしたが、一二月初めより非常に疲労を感ずるようになり、会社も休みもっぱら御浄霊をいただいています。力は重い火鉢を寸時運べるほどあっても、はたき四、五回振ったり、半里近く歩くと、一日中動きまわったような疲労感があり、心臓の鼓動が非常に早くなってまいりますが、痙攣の御浄化のほかには、発熱その他の浄化作用はいっさいいただいていません。

 これは全身にわたって溜まった薬毒のほかに、特に毒素集溜の急所があるものでございましょうか。また、霊的関係がございましょうか。私の知っております範囲では変死者はおりません。御神体は二七年二一月八日御奉斎させていただきました。謹みて右お伺い申し上げます。

【 明主様 】 これは霊的であって蝮《まむし》に噛まれて死んだ霊である。その霊の憑依で、腫れも、痙攣も、強烈な疲労感も蝮の毒の特徴であるから、気長に浄霊すれば必ず治る。勿論薬毒も大いにあるから、いずれは浄化が起こるが、長く浄霊してるからたいしたことはない。急所は頭脳を第一とし、腫れや痺《しび》れた所を第二とすればいい。

「『地上天国』四十四号、岡田茂吉全集講話篇第十一巻p343~344」 昭和28年01月25日