『御垂示録』二十五号 昭和二十八年十月一日(4)

〔 質問者 〕奉仕させていただく私として、教団の幹部に金儲けを材料によって勧告するということは小乗でありますか。またこの場合に、私の伊都能売《いづのめ》の働きといたしますと、どうするのが伊都能売の働きでございましょうか。

【 明主様 】あなたは知らん顔をしておればよいのです。教団の幹部がなにをやろうと、神様がチャンとやられるからいらない世話です。そうでなければ神様は意気地がないようなことになります。あなたが黙っていても神様がうまくやられます。それよりか、あなたは一人でも多く信者を作るということです。教団の幹部の人に忠告するということは、あなたはたいへんに偉くなっています。そういうことはぜんぜん考えてみる必要はありません。あなたの役目は支部長だから、一人でも多く信者を作って発展させるということで、それでよいのです。第一注意するということは、欠点があるとか、あるいは自分の考えと違っているように思うから注意するのでしょう。

 

〔 質問者 〕注意ではなく、私の考えとしては、例えば会社に職を持っていると、社長や重役が、

【 明主様 】ここは会社ではないので、教団なのです。そこを会社的に考えては駄目です。

 

〔 質問者 〕そういうふうに考えましたので申し上げたしだいです。

【 明主様 】ところが神様がやっているのです。だから幹部は神様が監督しているのです。幹部が間違っているように思うのですが、私もどうしてああやるかと思うことがありますが、しようがありません。神様がやっているのだから、神様がなんとかしてくれると思っているからほうっておくのです。

 

〔 質問者 〕私も奉仕ですから、神様がやっていると考えましてよいのでしょうか。

【 明主様 】そうです。すべて神様にお任せしておけばよいということで、私の本にたくさん書いてあります。あなたは御神書を読まないのではないのですか。

〔 質問者 〕そこで神様に任せることと、自分の奉仕する時所位において努力するという区別が分かりませんが。

【 明主様 】だから神様にお任せして努力するのです。あなたは切り離すからいけないのです。「人事を尽くして天命を待つ」で、神様にお任せして努力するのですから、それでよいのです。

 いまの質問はたいへんよい質問です。そういうように思っている人があるかもしれないから、そういうことは大いに質問して、本当に心から分かるようにして働いたほうがよいです。

「『御垂示録』二十五号、岡田茂吉全集講話篇第九巻p234~236」 昭和28年10月01日