『御垂示録』二十五号 昭和二十八年十月一日(17)

〔 質問者 〕今度、御守り様の金襴の袋ができまして、いままで金欄でなかったので取り替えていただくことになりましたが、私たちの会では、支部で各自の名前を書いて集めておき、会長が来たときに取り替えていただくという通知がございましたが、そういたしますと、その間御守り様なしということになりますが、よろしいものでございましょうか。

【 明主様 】それはおかしいです。いままでどおり御守り様を持っていて、会長が来たときに金襴をもらえばよいでしょう。その間、金襴の袋がなかったら御守りを下げてはいけないということはありません。どうしてそういうことになったのですか。

 通知というのは本部からですか。

 

〔 質問者 〕救世教本部からはそのようなことは申しておりません。

【 明主様 】なにしろ御守りなしということはいけません。金襴のために御守りをぜんぜんかけないということはいけません。

 こうすればよいでしょう。金襴は御守りを持っている人が勝手に作ればよいです。会長が渡そうと、だれが渡そうとよいです。金襴ということに重きをおくことはありません。たかが布ではないですか。しかし別に悪いことではないが、それほどにしなくてもよい、というように考えてもよいです。ですから金襴は自分で作ってもよいです。これは御神体と同じで、神様のお召し物になるから、いままでの白絹《しらぎぬ》だけではお粗末だから、もっと立派なお召し物を着ていただくということです。だから一定しなければいけないということはありません。むしろ会長が持ってくるものより、もっと立派なものなら、なおよいです。いままでのは白絹だけだから、人間が着ているものよりお粗末になります。神主でも、白だけを着ているのは一番下の者です。上の者はみんな模様があるものを着ています。

 
〔 質問者 〕金襴の地色はどの色でもよろしいのでございましょうか。

【 明主様 】よいです。だいたい金襴となればみんなよい色です。

 

〔 質問者 〕先ほど色の御教えがございましたので、ちょっと気になりました。

【 明主様 】あんまり狭くとってはいけません。

 

〔 質問者 〕金襴にも準金と本金とありますが。どちらがよろしいでしょうか。

【 明主様 】それは本金がよいです。あなたはその区別が分からないのですか。あなたは本物と、ダイヤのイミテーションとはどっちがよいですか。

 

〔 質問者 〕準金でもよろしいでしょうか。

【 明主様 】貧乏で本金のを買う力がない者はそれでよいです。

「『御垂示録』二十五号、岡田茂吉全集講話篇第九巻p251~253」 昭和28年10月01日