九月五日
おもしろい論文を書いてみたのです。いまの世の中は、いろんな苦しみがあって地獄のようなものですが、そのいろいろなことの因がみんな悪から発生しているのです。割合にそこに気がつかないのです。あんまり悪の世の中が来すぎたために、それがあたりまえみたいになっている。だから分かりきったことでうっかりしているのです。それを書いてみたのです。
(御論文「悪の世の中」朗読)〔「著述篇」第一〇巻六二七―六三〇頁〕
それから二、三日前のラジオで、スウェーデンのハルマンという博士ですが、その研究によると、地球の温度は五〇年前に較べると平均一〇度高くなっているというのです。これは実に驚くべきことです。なぜというと昔から……古い時代から、五〇年で一〇度上がるとすると、五〇〇年ですと一〇〇度上がりますから、たいへんなことになります。ところが最近の五〇年に一〇度上がったということは、いつも言う、地球が昼間になりつつあるということを、科学的に実に良く証明したわけです。ですから今年などは非常に気侯が変わってきたわけです。私は常に、気象の温度も……ラジオで言いますが、聞いてみると全国で一番暑いのは東京です。で、九州とかあっちの福岡、鹿児島のほうが東京より低いのです。強羅も割に高いです。今日なんかの温度は、東京と強羅が二四度です。一番高いです。他はみんな二三度、二二度。広島なんか二一度でした。そんなようで、強羅に来てから今年のような年は初めてです。すると強羅の高いのは、火素が教線のために増えたから、あたりまえかもしれないが、昼の世界になりつつあるということは、その点でも良く分かります。ですから暖かくなるとともに、だんだん平均しつつあります。これは火素の増えたためとか、後は無線電波が発達……ラジオみたいなものですが、これが気侯を平均にしてくるのです。ですから北海道辺りも非常に暖かいに違いないです。で、もう何年か経つと、シベリア辺りも非常に豊穣な豊作地になるわけです。ですからソ連のそういった生産でも非常に増えます。アメリカに負けないくらいになるでしょう。そんなわけでいろんなことが変わってくるのです。
それについて第三次戦争のことを書いてみたのです。これは知っておくべきですから、できるだけはっきり書きました。いま読ませます。
(御論文「第三次戦争は果して有る?」朗読)〔「著述篇」第一〇巻六三六―六三八頁〕
それからこれは『文明の創造』の一駒で、先にも話したことがありますが、はっきり書いてみたのです。ちょっとおもしろいですから読ませます。
(御論文『文明の創造』「救い主と贖罪主」朗読)〔「著述篇」第一〇巻一三四―一三七頁〕
これから医学を説くのですが、これは医学を説く前提の理由なのです。ただ「悪」はいけないとか「医学」がいけないとかいうだけでは人は納得しないのです。やっぱりいままでは必要であって、いままでは人間を弱らせなければいけなかった。なにしろ一〇〇歳以上まで作ってある人命をだんだん弱らせて、とうとういまはだいたい平均六〇歳くらいでしょうから、約半分に寿命を縮めたのです。それでみんな病気で苦しんでアップアップやっているわけです。ですからこれだけ文化を進歩発展させるために何千年もかかって人間を弱らせたのです。ちょうど寿命半分まで弱らせたのです。もうこれ以上はいけないのです。いけないのではない、必要がないのです。そこで神様はこのくらい弱らせておいて、今度は元作ったように一二〇歳まで生きるという人間に立て直すわけです。その根本を分からせるのがメシヤ教の使命なのです。だからそこをあくまで分からせるように書くのです。ところがそこまではみんな分かっていないから、いままでは一生懸命に医学に囓りついてやっているのですが、本当のことが分かれば、危なくてかわいそうで見ていられないのです。そうかといって、むやみにそういうことを言っても、かえって気違い扱いにして逆効果になりますから、そこで時期といろいろな事情……いまこのくらいメシヤ教が発展して、それから言うと人は耳を傾けます。昔私が始めたての時分に、そんなことを言うと気違い扱いにして、かえって発展もしないのです。だからいままでは、はっきりと強く言わないで、ぼかしたりいろいろに弱めたりして言っていたのですが、だんだん社会もメシヤ教というものを認めつつありますから、それにちょうど合うくらいに、医学なんかのことも発表しているわけです。ですから本当のことを言えば、それはたいへんなものです。最近はそういうような具合で、だんだんはっきりしてきたのです。これはそのうちの一つですが、薬について、薬の効能について、はっきり言ったわけです。
(御論文『医学断片集』「薬と名の付くものは全部麻薬なり」朗読)〔「著述篇」第一〇巻二三―二四頁〕
つまりこういう意味です。いまの人間は全部麻薬中毒になっている。ただふつうの薬は、麻薬のようにすぐ効かないというだけのもので、病気の苦しみというものは、薬を服むと一時楽になりますから、そこでそれを薬で治るとこう思ってしまう。治るのは、ちょうど麻薬を、苦しくなるとちょっと注射すると楽になりますが、あの理屈です。ですから麻薬はすぐ効くが、他の薬は麻薬のようにすぐ効かないでだんだん効くと、こういうわけです。薬によると少しずつだんだん服んで、半年も一年も服んでいる。その結果麻薬と同じように、いくらか楽になるというわけです。楽になるということは、溶けかかったものを麻薬で固めるわけです。ですからそういうふうに説明すると、一番分かり良いと思います。みんな麻薬中毒になっているから、その麻薬が溶け始めるとそれが病気なのです。それが分かれば別に難しいことも、なんでもないのです。患者に説明するのに、麻薬を例にして説明するのが一番良いと思います。それでいまの第三次戦争ですが、これは戦争ばかりでなく、そのころになると病気も非常に増えてくる。なぜならば、あらゆる浄化が一緒になりますから、そこで人間はどうして良いか分からなくなる。それが最後……世の終わりです。それが非常に近寄ってきているのです。これは今度『栄光』に出しますが、多賀さんの奥さんに、いろいろな有名な坊さんが近ごろ憑ってくるのです。法然上人だとか伝教大師だとか……。そうして「いよいよ仏の時代は終わりになってきた。だから明主様に、自分たちがいままで間違ったことをしてきた、そのお詫をしてもらいたい」ということを、しきりに頼んでいる。これは本当なのです。いままでは間違った考えだったのです。だからいま仏界はたいへんなのです。しかし最後の足掻きということがありますが、最後の足掻きで活動している仏に関した宗教がありますが、これはしかたがないです。最後の足掻きをやっている宗教はほとんど狐です。それから龍神……そういった霊というものは、非常にしつこいですから、いつも言う通り決して認めるということはないのです。だからそういうふうにみると良く分かるのです。