『御垂示録』二十四号 昭和二十八年九月一日(5)

〔 質問者 〕自然農法のことでございますが、岐阜県のⅠさんの所で、今年は『朝日新聞』の農業コンクールに参加しました。これは三反以上ないと参加できませんので、二反しかありませんため、さらに一反を買い受けました。

【 明主様 】というと肥毒のある土地でしょう。それはどうも……あまり。

 

〔 質問者 〕それで御浄霊をいたしたりしまして、今日では自然農法五年目の田とあまり見劣りのしない立派なものができまして喜んでおります。

【 明主様 】それはよかったです。今年は一般はよほど減収でしょう。六〇〇〇万石割るかどうかということが問題になってますが、広川弘禅が農林大臣のときに五年で二割増産という計画を立てて、いまその実行中です。ところがその時分は 六三〇〇万石のときだったのですから、増産計画が逆に減産になってしまったのです。あのとき私は笑ったのです。

 それで最近は干拓事業とかいって、湖水を埋めたり海岸を埋めたりする案を立ててますが、それはぜんぜん根本を間違っているのです。やっぱり新薬を作って病気を治そうとするのと同じことで、逆結果になるのです。どうもこの迷信を打破しなければしようがありません。

▽次節に続く▽

「『御垂示録』二十四号、岡田茂吉全集講話篇第九巻p204~205」 昭和28年09月01日