教集24 昭和二十八年七月二十五日(3)

 それから病気の話を少ししようと思いますが、この間「肩の固いのを柔らかくしなければいけない」ということを言いましたが、肩を柔らかくするのに、よく間違えることがあります。というのは肩をもむということを言いますが、もんで柔らかくするのは按摩です。ところが肩をもむほどよけい固くなるのです。ですから按摩を始終やっている人はだんだん肩が凝るようになります。これは私も若い時分に経験がありますが、私は按摩が好きで始終もましてましたら、だんだん固くなって、ふつうの按摩ではきかないくらいになったのです。それは私が大森にいたときですが、そこの按摩の家には、なんでも一〇人前後の按摩が始終いたのですが、そこでは私が一番強いのです。だれが来ても私の気に入らないのです。そうすると、そこで一番強いのがいて、みんなが相談して「一つ岡田の大将をだれかやっつけないか」というので、オレがやろうというのがいて、今夜行って降参させようという相談が一決してきたのです。二十いくつかの者で、それがやったところがばかによい気持ちなのです。それで「君は上手い、君くらい上手い者はいない」と褒めたのです。それで帰って、始終私のところに来る男に「いや駄目だ、オレは一生懸命やったが、よい気持ちだと褒めた。強過ぎると言うかと思ったら、気持ちがよいというくらいでは駄目だ」とカブトをぬいだのです。そういうようだったのです。その時分は分からなかったのですが、いま考えると体的にやるから駄目なのです。それで信仰をするようになってからそういうことが分かったので、ごく柔らかい按摩をしました。家の奉仕の若い女の人の素人もみをやりました。そうしているとだんだん柔らかくなってきたのです。それで浄霊を知るようになってから、浄霊でよくなってきて、このごろはもんでもらっても簡単にちょっとやるくらいで、それにいい気持ちでなくなってきました。ですからもうじきもむこともいらなくなるわけです。無論肩を柔らかくするということも、固いほど力を入れないのです。ところが固いほど力を入れたがるのです。すべて力を入れないのがよいのですが、固いと、ちょっと力を入れたい気になりますから、それを注意して、これ以上力を抜けないというところまで力を抜くのです。そうすると固い肩でも柔らかくなってきます。それで一番は結核によいです。それから心臓病によいです。心臓病によければ喘息にもよいし、それから食欲が出ますから、胃によいから、消化不良などはたちまち治ってしまいます。それから胃が良くなれば肝臓も膵臓も良くなり、胆嚢も良くなります。それで下のほうは、なんと言ってもいつも言うとおり尾てい骨の付近を浄霊すると、腰から下の、足などの重いのや、くたびれるのや、息の切れるのに一番効果があります。いま話したのが急所です。

「『御教え集』二十四号、岡田茂吉全集講話篇第十巻」 昭和28年07月25日