病気のことを少し話します。この間の「結核を治すには肩を柔らかくする」ということは分かったでしょう。それで肩を柔らかくすると、第一食欲を増すから衰弱をしなくてすむというわけです。それで今度は頭から頸のまわり、肩という所の毒素が溶けると、いったん胃にはいって、それから下痢になって出るという順序ですが、それがお腹にいったん溜まって、それが男は無論肛門から出るのですが、女はそれがコシケになるほうが多いのです。これは男は穴が一つで女は二つあるからたいへん便利にはできています。その場合に毒の性質によっていろいろに違います。早く溶けて下りるのとそうでないもの、これは毒の重い軽いという意味もあります。それで重いのは早くいかないからして遅い。遅いときに、人間は使う所に固まりやすいのです。ですから浄霊を始終やっていると、肩の神経を使うからどうも腕に固まりやすいのです。それから割合に背中に固まります。それからそれがだんだん下がって行って腰に固まります。これが息切れの原因になります。背中から脇の下、肋間が息切れの原因なのです。それから喘息の原因にもなります。だから喘息といっても頭や頸のまわりに非常に原因がありますから、そのつもりで浄霊することです。それからこの間一度言いましたが、尾てい骨の付近に溜まった毒素のために、それが息切れの原因になります。よく、歩いて息の切れる人、特に坂などを上って息が切れる人は、尾てい骨の付近に溜まった毒素のためなのです。というのは腰が重いから、それにつれてやっぱり足が重いのです。そうすると骨が折れるから息が切れるというわけです。私はこの年でいて山や坂を上るのに非常に速くて、若い者より速いくらいです。ですから若い者でも弱い者がいると私のほうで加減するくらいです。というのはなにかというと、私は始終腰を浄霊してますから、腰が非常に軽いのです。つまり坂などを速く上れないということは息が切れるためです。というのは、腰が痛んだり圧迫されたりするためです。そのために骨が折れて息が切れるのです。そういう人は腰の真ん中の所を自分で浄霊するとよいです。そうするとウンと良くなります。ですから、汽車や電車に乗るときには人より先に乗れるくらいでなくてはならないのです。そう言うと意地が悪いようですが、そうではないので、いまの人は腰が重いから敏捷にゆかないのです。それでこっちは腰が軽いから体が敏捷に運ぶから、人よりか速く乗れるわけで得です。しかしこれは自然ですからしかたがありません。人を押しのけるのでなくて、先がノロイからこっちが速くなるのです。それからもう一つはいまの人は頭が悪いというよりか、頭の働きが遅鈍なのです。敏捷に働かないのです。これはつまり頸や頭の毒のために頭の活動が鈍っているわけです。ですから頭も敏捷に働かなければならないのです。それで私は体が軽いとともに頭も敏捷に働くのです。いまもここに出てくるときに、もう一つの羽織を着るとボヤボヤした感じがするのです。狼の衣びきのようになるのです。それで襟が少し広そうですから「襟が広い」と言うと、女中が比べてみて「いや同じです、変わりはありません」と言うから、「いやそんなことはない、物指しで比ぺてみろ」と言うと、物指しで計ってみて、約一分違うのです。それはどういうわけかというと、神経が敏捷でないのです。そういうことは始終あります。だから体が敏捷になるとともに頭も敏捷に働かなければならないのです。私はいつも女は気がきかなければいけないと言うのですが、いまの女の人の頭は敏捷でありません。鈍感です。しかし救世教の女の人はそういうことはありません。ですから体が敏捷に働くとともに頭も敏捷に働くと得です。早く分かりますから、ちょっと見てすぐ分かりますから、間違いが減るわけです。だから結局毒素です。いまは自動車事故とかが非常に多いのですが、これは頭が敏捷に働かないためです。というのは薬毒が頭に来ているわけです。これは信者はよく知っているから言う必要はないが、結局いまのいろんな病気の原因が上から下に下がって行くうちに所々に固まるのです。それから肝臓や膵臓は違います。これは胃です。のんだ薬がだんだん外に流れて行って肝臓に固まると肝臓で、膵臓に行けばこれは糖尿病になります。それから変な話ですが、女のコシケにしてもいろいろあります。それでコシケが溜まったときに熱が出るのです。それで女は下のほうに熱が出ると前頭部に反射するのです。この前頭部と陰部は非常に関連してます。だから女で気がふさぐというのは陰部に熱があるのです。そういうのは頭を浄霊するとともに下も浄霊するとずっと良くなります。
「『御教え集』二十四号、岡田茂吉全集講話篇第十巻」 昭和28年07月15日