それからこの前も話したが結核の場合、病気は治ってゆくが、食欲がないと、どうしても物を食べないから衰弱し、衰弱によって倒れるのです。しかも浄化は、熱が出ますから熱というのは体力を消耗します。熱が出れば痰が出るから睡眠もよくとれないというので、非常に衰弱して、衰弱で倒れるのです。ですから一番よいことは食欲を大いに出させるのです。食欲を出させるには肩を柔らかくするのが一番です。ですから胃弱で食欲のない人は、胃を浄霊するより肩を浄霊するほうが効果があります。それで気がつきましたが、私は昔、偉い人を治療したことがありますが、最近よく知られている人で三人ばかり思い出したのです。郷古潔という前の三菱重工業の社長と、それからこの間大臣になった田子一民、それから前の内務大臣の後藤文夫という人、この三人を浄霊したことがありますが、三人とも揃いも揃って肩が実に柔らかいのです。たいていな人は肩には固まりがありますが、いま言った人たちはブヨブヨです。世の中で成功している人は肩が柔らかいと思いました。まだ他にもありましたが、いまの三人は時の人で、一番よく分かりますから話したのです。そういうようで柔らかい人に限って成功するというのは、肩の柔らかい人に限って健康なのです。つまり精力があるのです。ここにいる渋井さんは肩が柔らかいのです。ですから四、五年前の中風もよけい順調に治ったのです。ずいぶん酷い病人でも肩の柔らかい病人は助かります。それから、それほどでなくても肩の固いのは駄目になります。たいした病気でもないのに急に悪くなって駄目になるのがありますが、そういうのは必ず肩が固いのです。私は前に言ったことがありますが、健康診断は他を調べる必要はない、肩をみて、肩の柔らかい固いで健康を決めれば一番間違いはない。と言ったことがありますが、そういうようで肩というのは非常に重要なものです。ではなぜ前からもっと強く言わなかったかというと、私は去年あたりばかに食欲が減ってきた、これはきっと肩に違いないと思って、やっぱり私は肩が固いので、それから自分で肩を浄霊しているうちに、だんだん柔らかくなって、いまはすっかりではないが、半分くらい柔らかくなってきたのです。それで食欲がドンドン増したのです。いまは場合によると五割増しくらいのときもあります。それで自分で経験して、これは肩だということがはっきりしたのです。ですからこれは大いにやらなければならないというわけなのです。そこで結核に限らずどんな病気でも、肩を柔らかくするということが一番です。それで肩というと按摩さんみたいに揉まなくてはならないように思うかもしれませんが、その必要はありません。後方から肩の所を目がけて浄霊すればよいのです。それで着物の上からでも押してみて、痛いか凝っているかということを聞いてもよいです。そのほうが、なおはっきり分かります。それで場合によっては肩の上から霊を入れ、また後方からやってもよいです。とにかく肩を柔らかくするということです。よく子供で腺病質と言いますが、腺病質というのはみんな肩が固いのです。肩をよくやるのです。それから風邪を引くのは一番は肩の凝りです。この凝りをとれば風邪引くのも軽くすむか、あるいは引かなくなります。それから頭がそうです。首のまわりの毒というのは、最初肩に行って、肩から行くのです。ですからなんにしても肩を柔らかくするのが第一番の健康法です。これからはそれをやることです。それから近ごろはやっている精神病も肩に非常に関係があります。精神病は側ではなかなか浄霊をやらせないのが多いですから、遠くから肩を狙って浄霊するのです。そういうようにして大いにやるとよいです。肺病は胸の病、精神病は頭の病というように思いがちですが、実は肺病は胸の病ではないので、胸は中継所です。肺病の人はやっばり肩と頭です。その毒が溶けていったん肺にはいって、それから痰になって出るのです。肺は中継ぎですから、肺病は胸が悪いのではありません。胸が悪いというのは肋間神経痛ですが、これはよく肺病と間違えられやすいのです。それから精神病は頭の病でなく肩と延髄の病気です。その元をはっきり知ると、べつに治し難い病気ではないのです。精神病の人は必ず延髄付近にコブがあります。それを取ればよく眠れるようになって、そうなれば治ります。
それから今年は赤痢が非常にはやりそうです。ちょうど年々倍くらいになってます。去年は一一万人ということになってますが、今年は二〇万人という当局の見込みです。そうすると来年は四〇万人ということになり、いまに何百万ということになります。これは笑い事ではありません。倍くらいの増え方ならまだよいが、四、五年たったらほとんど国民の半分くらいが赤痢にならないかと思います。それに赤痢の製造をやっているのです。これは延髄付近に溜まった毒が下痢になって出るのですが、薬をのんで頭を使うから頭に集まって、それが毒血で出るのです。薬をのまないで頭を使わなければよいが、いまはますます頭を使ってます。子供のうちから大人のような教育をしてます。子供でも親父をへこますようなことを言ってます。そこにますます強い薬をのませているので、赤痢の原困を作っているのですから、これでは増えるわけです。