教集23 昭和二十八年六月十六日(4)

▽前節から続く▽

 結核について話しますが、いつか浄霊は一週間に一回くらいということを言ったことがありますが、だんだん浄化が強くなるから、その方針を変えなければなりません。というのは、これからは浄霊はいくどやってもよいのです。その代わりこういうやり方をしなければならないのです。一番主にする所は肩です。というのは、浄霊すればそれだけ病は治りますが、一番厄介なのは衰弱することです。熱が出る、咳が出る。そのために睡眠不足するというわけで、食欲が減るのです。そのために物を食べないから弱るというわけで、病気で死ぬのでなく、衰弱で死ぬのです。それがほとんどです。そこで食欲を減らさない方法は、肩を柔らかくするに限るのです。これはだいたい人間の健康を調べる健康診断の一番確実なのは肩をみることです。肩が柔らかければ必ず健康です。ところが結核の人に限って肩が固いのです。中には膿が固まって骨みたいにコチコチしているのがあります。この肩の固いのが食欲に一番影響するのです。その意味でこういうことも知っておくことです。それは肩の柔らかい人はずいぶん酷い病気でも、結局治るのです。それから肩の固い人はそれほどの病気でなくても、悪化してコロッと死ぬのです。これは私はたくさん経験がありますが、また神様のほうの医学から言っても、そういうようになっているのです。ですから肩をもっとも主にすることです。殊に結核はそうです。胃病でも胃もやるし肩もやると非常によくなります。ですから肩を柔らかくするということが一番効果があります。だから結核は肩を充分やるにおいては、いくど浄霊してもかまいません。そういうことにするのです。というのは、だんだん霊界の浄化が強くなるにつれて、もう固まらなくなるのです。それで、あんまりやってはいけない、一週間に一回ということは、溶かすと浄化が強くなるから、溶かさないようにというわけでしたが、もうそんなことは言っていられないので、結局溶かす手段をとるのです。それで溶かすとやはり熱が出、咳が出、衰弱をしますが、それで物を食べればよいのです。それには肩を柔らかくすればよいのです。だからこれからは、結核患者は肩が固いですから、ある程度まで柔らかくなると食欲が出ますから、ずっと応<こた>えが出てきますから続くわけで、そこで治るということになります。これからはむしろそういうやり方でやると、いままでよりずっと治ります。結局結核でも必ず治るが、せっかく治っても再浄化で駄目になる、というようなことのないようにしなければなりません。この間は信仰的に結核の再浄化のことを言いましたが、今日は体的に話したわけですが、そういうようにやることです。と言っても、やはりあんまり運動はさせないほうがよいです。浄霊はいくらやってもよいが、寝たり起きたりくらいの程度にしておくのです。あんまり荒ッポイことはさせないことです。そうすると浄化がまた強くなりますから、そこの調節をうまくするという方法です。それで非常に効果があることになります。それで結核が治ったという人、いろんな病気にしても、肩が非常に固いですから、それを自分で浄霊すると再浄化でも軽くすみます。

 それからもう一つは息切れですが、この息切れの原因はいろいろありますが、一番の原因は肋間神経痛です。痛まないのは痛とは言わないが、とにかく肋間の骨に毒が固まっていて、少し運動をしたりすると溶けるのです。それを肺が引っ張るので、これが息切れです。ですから息切れのある人は、自分で触ってみても必ず痛い所がありますから、そこが困<もと>ですからそれを溶かすようにするのです。他に息切れの原因があるようにみえますが、しかし一番の原因は肋骨です。ですから肺病と言っても一番は熱は無論ですが、熱も肋間の熱が多いです。熱と食欲ですが、熱は固まりさえ溶かせば下がります。しかしとにかく症状としては熱と食欲の不振、息切れが結核の一番のつきものですから、その原因についてお話したわけです。

△御講話おわり△

「『御教え集』二十三号、岡田茂吉全集講話篇第十巻p301~303」 昭和28年06月16日