昭和二十八年 六月一日 垂録21 (4)

〔 質問者 〕御屏風観音様と阿弥陀さんにつきまして、お像は御屏風様の前にお軸は後ろにとのことでございましたが、御屏風様はどちらでもよろしいわけでございますか。

【 明主様 】そうです。というのは阿弥陀さんは観音様の親になりますから、親が背を向けても差し支えありません。しかし位からいうと観音様のほうが上です。それから阿弥陀さんは現界の働きではないのです。ですから仏様として安置していることは間違いではありません。それで観音様は現界と霊界の両方の働きです。ですから阿弥陀さんを背負って観音様が働かれるということも差し支えありません。

 

〔 質問者 〕阿弥陀さんのお像のほうが大きい場合でも御屏風様の前でよろしいでしょうか。

【 明主様 】しかし少しくらいでしょうから前でよいです。あんまり大きいと格好が悪いから、その格好が悪いということはいけません。見てちょうどよいと思う大きさならよいです。こういう点もあります。理屈に合っていても、格好が悪いということがありますが、それはいけません。理屈に合っていて格好がよくなければならないのです。というのは人間でも、夏の暑いときにワイシャツ一枚になって胸を出しているが、これは暑いのだから涼しくするというのでよいですが、しかし見た格好が悪いから、やはり格好が良くて見よいということも必要です。それが程です。

「『御垂示録』二十一号、岡田茂吉全集講話篇第九巻p134~p135」 昭和28年06月01日