教集21 昭和二十八年五月二十七日(4)

 それから『朝日新聞』で毎年募集している全国の米の多収穫で、去年の一等は俵にして一五俵三斗三升二合でした。ところがそれをよく調べたところが、無理に一年の収穫を得るために、いろんな肥料をウンと使って、ちょうど麻薬と同じことですから、ばかに威勢よくさせたようなもので、来年はガタ落ちだそうです。これは尋ねて行った本人から聞いたのですから間違いありません。そうすると、ただ競技のための増収ですから実際としては意味がありません。だからどうしても三年か五年の平均をとって立派な収穫を得れば、それこそ役に立ちますが、そうでなければしようがありません。それとしても自然栽培のほうではもっと穫れます。去年の一番は一八俵ですから、今年はそれ以上穫れるに違いないから、自信のある人はぜひ出品したほうがよいと思います。その『朝日』の広告を読ませます。

(五月二一日付『朝日新聞』神奈川県版掲載の記事朗読)

去年の一等は香川県の人です。そこで去年の一等が一五俵三斗ですから、それ以上でなければおもしろくないですから、それ以上の確信のある人は出品すればよいです。自信をもって出品できる人はよけいにはいないでしょうが、しかしもう救世教の中にも自然栽培でよくできる人は幾人かあるでしょうから、そういう人はふるって出品されなければいけません。それでこの募集で一等をとれば、それは自然栽培は一遍に広まります。これは一番よい機会ですから、そのつもりで大いにやってもらいたいと思います。

 『御教え集』二三号、昭和二八年七月一五日

「『御教え集』二十二号、岡田茂吉全集講話篇第十巻」 昭和28年05月27日