教集21 昭和二十八年五月七日(1)

 アメリカに行っているAさんから報告が来ましたが、だいぶ成績が良いです。これは第二信ですが、いま読ませます。

  (「米国通信」(二)朗読)

 漸次あっちのほうにも開けてゆくと思います。サクラメントも非常に熱心な信者が開拓しているようです。それからサンフランシスコに今度一人できましたが、これは種をまいたわけです。ですから、これからあっちのほうも、あんがい迅速に開けるのではないかと思います。それでハワイのほうはすばらしい勢いで開けています。もう二、三百人くらいは信者ができているようです。日本と違って、あっちは非常に分かりがよいのです。素直と言いますか、気持ち良く開けるのです。とにかく日本人が一番ひねくれているように思います。スレッカラシになっているとでも言うのでしょう。このAさんのほうのお蔭話の報告が四つありましたが、今度の『栄光』 に出します。なかなかすばらしいお蔭があります。その中で精神病が二人ありましたが、これはどっちとも非常に早くなおったのです。一人はしゃべらないので沈黙しているのですが、これは気違いではよくありますが、黙り込んでいるのです。それも数回でしゃべるようになりました。ほとんどなおってます。もう一人のほうはしゃべりすぎるので、朝から晩までしゃべっているのです。これもあらかたなおったようです。どっちも確実になおってます。これはどっちも浄霊を始めてから間もなく血膿が下ったのです。ですからこれはもう確実になおります。それでいまは精神病が、アメリカも多いとされてますが、日本もたいへんです。昨日かの新聞では、日本の精神病は三五〇万人と言ってます。いろんな種類が書いてありますが、とにかくたしかにそのくらいはあります。いまはむしろ結核よりも増え方がひどいです。それから今年は赤痢はたいへんな数に上るらしいです。いままででもずいぶん数が多いようです。これはいつも言うとおり後頭部の毒です。いまのアメリカの精神病で血膿が下ったということは、後頭部から延髄の固まりが溶けて出たのです。これが精神病の因<もと>ですから、そういうようにしてなおるということは根本的になおるのですから、たしかな根治的ななおりですからよいです。それから赤痢はやはり後頭部ということはよく知っているでしょうが、なにしろいまの人は薬を入れては頭を使うから、どうしても薬毒が後頭部に固まってしまうのです。それでいまは、精神病に限らずどこか具合が悪い人をみると、ほとんど一〇人が九人までこれです。必ず延髄の右か左のどっちかが腫れて固くなってます。そうして微熱が出て気持ちが悪いのです。それで微熱のために食欲が減るとか、気がふさぐとか神経衰弱的の症状があります。それからこれが溶けて咳が出て痰が出ると、ちょうど肺病みたいになるのです。ですからこれを浄霊するとほとんどなおっていくのです。ところがこれがなかなか頑固ですから簡単にはゆかないのです。よほど根気がいります。他の病気は、少ないのも少ないし、なおり方も非常に簡単にゆきますが、これが一番いけないのです。その次は淋巴腺ですが、これもまた固まりが非常に多いのです。それで結核の人はたいてい淋巴腺が多いのです。ですから胸の病というのでなく、首の病です。これが溶けて肺にはいって、それを医者が見て結核だと言うのですから、因は首ですから、首の病というのが本当です。まあ、サラリーマンにも首の病の人はありますが……。そういうようで、まず第一に後頭部をみることと、第二は淋巴腺です。それで淋巴腺を浄霊するのは横から浄霊するのです。また場合によっては、指を二、三本当てがって、力をぬいてやると良く溶けます。それからその次には前頭部をみると、たいていな人は必ず熱があります。それでここに熱があるときは額の中に浄化が起っているのです。要するに中に毒があるのです。そういうのは暖かさが非常に強いのです。それから淋巴腺の熱が影響する熱もありますが、そういうのは淋巴腺をやれば額の熱はなくなります。それから額の中の熱は前頭部をやらなければ熱は冷めません。その区別は、ちょっとやっていれば分かります。それからこめかみ<ヽヽヽヽ>に熱があることがありますが、これは横からやればなおります。それから脳天に浄化が起って熱のある人があります。まずこれだけやれば、体の病気でもたいていなものはずっと良くなります。

▽次節に続く▽

「『御教え集』二十二号、岡田茂吉全集講話篇第十巻p215~217」 昭和28年05月07日