昭和二十八年 五月一日 垂録20 (2)

〔 質問者 〕チフスは高熱にかかわらず脈が低いという原因はなんでございましょうか。

【 明主様 】それは考えてなかったです。だいたい医学のほうで医者でも言うし、本でも見ましたが、脈というものは心臓のほうです。熱はどこからでも出ますが、心臓に近いほど熱が脈に影響するのです。

 それからもう一つはこういう理屈があるのです。下半身のことは上半身への影響は薄いのです。そのかわり上半身の病気は下半身に強く影響するのです。これは国でも分かりますが、首脳者、大臣、政治家という指導階級の人の悪いことは、下のほうに非常に大きく影響しますが、下のほうの者がなにか悪いことをしたり、悪い考えを持っても、部分的にすむものです。ちょうどピラミッドのようなもので、上に行くほど小さくて力が大きくなるのです。そこでチフスは下のほうの病気だから心臓に行くのが少なくなるわけです。

「『御垂示録』二十号、岡田茂吉全集講話篇第九巻p90~91」 昭和28年05月01日