昭和二十八年 五月一日 垂録20 (12)

〔 質問者 〕お通夜の場合に、祭壇は御神前でよろしいのでございましょうか。

【 明主様 】結構です。

 

〔 質問者 〕その場合、御写真、御神体にはなにかおかけすべきものでしょうか。

【 明主様 】かけないで、そのままのほうがよいのです。やっぱり霊が救われます。

 

〔 質問者 〕父が「ひとのみち」を熱心に信仰し、そのときに父の兄が戦死しました。母はその兄の妻に当たり、弟嫁となって私を産みました。……兄が戦死し、おじいさんは財産が分けるのが惜しいので、弟たる私の父と一緒にしたわけです……。(中略)家じゅう「ひとのみち」を信仰しておりましたが、「ひとのみち」がつぶれましたので、神社神道の大神宮にはいっておりました。父も亡くなり、先祖代々は全部尊になっておりますが、父は熱心に「ひとのみち」を信仰しまして仏界のほうにはいってます。現在家はほとんど無神論のようになっております。いかがいたしましたらよろしいでしょうか。私は支部の御用をさせていただいております。

【 明主様 】いかがもなにもありません。ほっておけばよいです。面倒くさいです。そうしてあなたは支部をやっているのですから、一生懸命に救世教のお手伝いをやっているうちに、神様がよいようにしてくれます。だから時節を待つのです。いまどうこうということは言わないで、そのままにしておいて、一生懸命にやっていると、時日がたつとちゃんとなります。それまでにいろんな変化があるでしょうが、それは整理ですからそれでよいのです。

 

〔 質問者 〕弘法大師、地蔵さん、長谷の観音様の像を母の時代から祀っておりますが、いかがいたしましたらよろしいでしょうか。

【 明主様 】光明如来様の床の間に台をして、そこに安置したらよいです。それは別に理屈はないが、お母さんが信仰したというのでその執着があると、すぐに処置するということはお母さんに悪いですから。

 

〔 質問者 〕一一年になりますが。

【 明主様 】一一年目になれば、もう執着はとれてますから、別になにか小さなお宮のような物をこしらえても、買ってもよいですが、そこに入れて、当分安置しておいて、一年くらいたったら処分してよいです。

 

〔 質問者 〕どういう処分をいたしましたらよろしいのでございましょうか。

【 明主様 】大きさはどのくらいですか。

 

〔 質問者 〕三寸くらいでございます。

【 明主様 】それではなにか箱に入れて、お粗末にならない所にあげておけばよいです。戸棚でもよいです。

 

〔 質問者 〕仏壇の下に戸棚がございますが。

【 明主様 】そこでよいです。

 

〔 質問者 〕三界万霊というのと無縁諸霊という位牌がはいっておりますが。

【 明主様 】仏様がはいっているのですか、それは入れておいてもかまいません。

「『御垂示録』二十号、岡田茂吉全集講話篇第九巻p106~p108」 昭和28年05月01日