昭和二十八年 五月一日 垂録20 (10)

〔 質問者 〕阿弥陀さんは一緒に奉斎してよろしいとのことですが、弘法大師の場合はいかがでしょうか。

【 明主様 】弘法大師はずっと下です。

 〔 質問者 〕そういう場合にはお軸を外して横のほうに。

【 明主様 】弘法大師は止<や>めてよいです。そのほうが弘法大師は喜びます。弘法大師は観音様の横に祀られたら、苦しくて、かえって怒ります。

 〔 質問者 〕お釈迦さん、阿弥陀さんの場合にはよろしいのでございますか。

【 明主様 】そうです。しかしお釈迦さんは仏壇にお祀りするということはないわけです。それは止したほうがよいです。だいたい阿弥陀さんはお釈迦さんの時代に、法蔵菩薩となってお釈迦さんに会って、自分は西方に極楽浄土を作るから仏になった者はみんなよこしてくれと言って、そこでよこしたのですから、お釈迦さんは霊界における救いはやらないわけです。
 観音様は日<ひ>になり阿弥陀さんは月<つき>になり、日と月は霊界ですから、形でないのです。ですからお釈迦さんを仏様として仏壇に祀るのは嘘です。仏壇以外に祀るのはよいですが、仏壇に祀るというのは合っていません。

「19530501『御垂示録』二十号、岡田茂吉全集講話篇第九巻p104~p105」 昭和28年05月01日