教集21 昭和二十八年四月二十七日(4)

▽前節から続く▽

 それから箱根の美術館は去年とはよほど違いましたが、ただ五月までは去年と著しく違ったところは外国美術を並べたことです。それから来月は一八日に私は箱根に越しますが、このお祭りがすんでから浮世絵展をやります。いままでほうぼうで浮世絵展をやりましたが、私が今度やるのは、いままでにないほど充実した展覧会のつもりです。あっちに行って二四日までにこしらえあげて、二十五、六、七の面会日に信者さんに先に見せることにして、一般は六月一日から見せるという段取りです。それから二十八、九、三十、三十一日は、特殊な人に見せるという順序にしようと思ってます。そういうようで、とにかく去年よりよほど違うと思います。それで別館ができたために、美術品を飾る所が増えるとともに、あの辺の調子が非常に良くなりました。見た人は知っているでしょうが、賑やかな感じになりました。前にはあそこに汚い家がありましたが、そういうのはすっかりなくなって、実に全体が立派に小ぎれいになりました。それで外国の美術品も浮世絵の良い物が集まったのも実に奇蹟なのです。そのことを書いてみました。

   (御論文「神技の美術館」朗読)〔「著述篇」第二巻四九一-四九三頁〕

▽次節に続く▽

「『御教え集』二十一号、岡田茂吉全集講話篇第十巻p201~202」 昭和28年04月27日