教集21 昭和二十八年四月二十七日(3)

▽前節から続く▽

 昨日、谷川徹三という人と報知新聞の記者が来て、半日ばかりいろいろ話しましたが、ばかに美術が好きで、非常に研究して明るいのです。私もたいへん勉強になりましたが、そのときに実際救世教というのは変わっている、いままでにないというのです。こっちに来る前に箱根の美術館を見てきたのですが、これほど美術に関心を持って大いに仕事をしているということは実にたいしたもので、これこそ大いに自分たちも援助しなければならない、というようなことを言って非常に褒めてました。そういうようで宗教で芸術をこれほど大きく扱うのはありません。ですから言ったのです。やっぱり聖徳太子と同じようなものだ、聖徳太子は日本だけだから規模が小さいが、私は世界的に聖徳太子のやり方をやるのだと言いました。そういうようで、話は横に広がりましたが、大乗小乗についてちょっと話したわけです。

▽次節に続く▽

「『御教え集』二十一号、岡田茂吉全集講話篇第十巻p201」 昭和28年04月27日