教集21 昭和二十八年四月十六日(3)

▽前節から続く▽

 薬というものは、ぜんぜん科学性はないので、これはまぐれ当たりを狙ったものです。それを書いてみました。

  (御論文「薬剤に科学性はない」朗読)〔「著述篇」第一一巻六〇四―六〇五頁〕

 ところが今日識者なるものは、薬をのむことが科学性で、薬でなおすことが科学性がある、それでこんなことを(手を振って)してなおすのは科学性がないというのですから、あべこべもはなはだしいのです。この間も漢方薬中毒の話をしましたが、それを書いてみました。

  (御論文「恐るべき漢方薬」朗読)〔「著述篇」第一一巻四九四―四九五頁〕

 それから気がつかないことで、こういうことがあります。いまの人は明治以前の人より顔色は良いのです。昔の人のほうが顔色が悪いのです。これは古い肖像画を見ても分かります。これはなにかというと漢方薬中毒です。漢方薬を多くのむと顔色が悪くなります。それで明治からだんだん漢方薬をのまないで、西洋の薬をのむようになりましたが、西洋の薬は、量は漢方薬より少ないので、顔色は漢方薬ほどにはならないのです。そういうようで西洋の薬は良いように思うが、そうではないので、毒の量が少ないから顔色が良いのです。しかしそれは男のほうで、女はある程度いまのほうが悪い場合があります。それは化粧品中毒です。いろんな舶来の物などを塗りますが、オシロイ、クリームなどがだんだんしみていって皮膚を荒らして悪くなるのです。ですからいまのところは二〇歳前後くらいの若い女性は割合にきれいです。それで三〇歳前後くらいになると、非常に膚<はだ>が荒れてくるのです。それは中毒がだんだん現われてくるからです。特に米国製というのが強いようです。ところが新聞の広告などを見ると米国製の化粧品がどうとかと、それを売り物にしてます。米国の化粧品は良いと日本人は思うのです。これは米国迷信にかかっているためですが、そういうようで、化粧品を女がぜんぜん使わないと、それはきれいになります。しかし薬をのんだら駄目です。ですから信者の人で化粧品を止める人がありますが、薬をのまないで化粧品を止めたら、それはきれいになります。ですから小野小町というのは、それはきれいだったでしょう。

 それから医学でもう一つ注意することは、浄霊の場合に、婦人に限って臍<へそ>から下の急所をよく浄霊するのです。これが非常に女の病気の原因になっているのです。特に頭が痛かったり重かったり、女の人はこれが原因になっているのです。そういう症状の人とか、ヒステリー、あるいはいろいろな下の病気に関係のあるので、種類はいろいろありますが、そういうことがみんなこれが原因ですから、まずそこをよく浄霊するのです。夫婦仲の悪いというのは、ここ<ヽヽ>が大いに原因しているのです。夫婦喧嘩を始終やっている家庭というのは、そこを良く浄霊するのです。そうすると夫婦円満は絶対です。病貧争絶無とすると、やはり争いがここに関係があるのです。それから娘などで、よく結婚を嫌うのは、大いにここに原因があります。これはやっぱり薬毒のためですが、薬毒がずっと下に垂れて行きますから、そうすると婦人はここに一番溜まるのです。よく膣痙攣というのがありますが、ちょっと触ってもピリッとして飛び上がるほど痛いのです。こういうのは結婚を非常に嫌うのです。それから掻痒症というので痒いのがあります。これも薬毒が下に溜まるのです。ところがこれは人に言えないから、実際よけい苦しむのです。こういうことも神様からいろいろ教えられますが、実際こういうことが、いろんな苦痛や悲劇の原因になることが非常に多いのです。ですから、ただ浄霊して浄めれば良いのです。それで前頭部の毒はここに行くのです。そして後頭部の毒は肛門のほうに行くのです。ですから下痢とか、いつも言う赤痢というのは後頭部の毒です。それで婦人の病気は前頭部です。ですから前頭部とここは非常に関係があるのです。前頭部が痛い人は、前頭部を浄霊するよりも下を浄霊したほうが良いのです。この神霊医学というものはすばらしい発見です。ノーベル賞の値打ちはあります。現代医学ではそういうことはぜんぜん知らないのです。これは試して、こ覧なさい、よく分かります。外からやるのですから、べつに差し支えありません。このために非常に早くなおります。

△御講話おわり△

「『御教え集』二十一号、岡田茂吉全集講話篇第十巻p172~174」 昭和28年04月16日