教集21 昭和二十八年四月七日(2)

▽前節から続く▽

 それから「結核信仰療法」の本は大分売れるようですが、それについてちょっと論文を書いてみました。

 御論文 〔結核信仰療法について〕 【註 栄光二〇四号】 

 それから今言われている公明選挙という事について書きましたが、これは東京日日新聞に今日から二回か三回にわたって出ます。ちょっと面白い書き方です。

 御論文 〔公明選挙を嗤う〕

 それから近頃精神病が非常に増えて来たのです。これは皆知っているでしょう。そこで精神病の浄霊の仕方を詳しく話そうと思います。とに角精神病の一番の急所は延髄です。延髄に必ず固まりがあって、この固まりが血管を圧迫し、前頭部が貧血して、そこに霊が蟠踞<ばんきょ>して自由に操つるのです。それでこの貧血をなおすには延髄の固まりを溶かすという事が第一番です。それから淋巴腺ですが、この固まりも影響します。この固まりは貧血でなく浄化熱が出るのです。それでこの浄化熱が前頭部に及ぼすのです。ですから頭の熱い人は必ず此処(前頭部)にあります。ここを触って冷たいというのは、おそらく百人に一人も難しいです。私は前に書きましたが“日本人は全部精神病だ、ただ軽い重いの違いだ”というのです。それで吉田さんが馬鹿野郎と言ったのは発作的の精神病です。それは後で後悔しているに違いないですが、そのときは奴さんが此処(前頭部)に飛んで来たのです。しかしああいう人は度々はありません。一年に一度か二度くらいでしょう。それで普通の人は余程偉い人で月に二、三回くらいはやはり発作的に来るのです。それから、ごく下っ端の方は一日に三、四度あるのです。それで精神病について、動物霊ですが、お酒を飲むとやり良いのです。それで酒を飲ませて酔わせていろんな間違いをやらせるのです。酒を飲むのはやっぱりお腹に居る先生ですが、それが此処(前頭部)に播据していろんな事をやろうというのです。酒乱はそのごく酷いのです。それで酒乱は人間の霊と動物の霊が共同でやるのです。そういうようでだんだん精神病が多くなってくるのです。特にアメリカは精神病が一番多いそうです。それは霊界の浄化がだんだん強くなるに従って、そういった動物霊は落着いて居られないので浮いて来るのです。ですから元から居る奴は此処(前頭部)に上がるし、それからつまり宿無しですが、霊界に居るそういった宿無しというのは大変なもので、人間より多いのです。ですから人間に憑りたがってウズウズしているのです。しかし信仰があると憑りたくても憑れないし、憑っても自由にできないのです。しかし信仰のない人や曇りがある人には憑りやすいのです。それから薬をのむと曇るから、やはり憑りやすいのです。ですから精神病の起った原因も薬です。そこで霊界に居る宿無しは始終迷って憑ろう憑ろうとしているのです。それでちょっと余計曇っている者には一匹でなく何匹も憑るのです。ですから発作の状態でも一々違います。そこで今言ったとおり延髄を第一、淋巴腺を第二とするのです。それから鳩尾も肝腎です。鳩尾の奥の方を浄霊すると良いのです。これは怒った場合には必ず鳩尾に固まりがあります。だから怒った時に落着いて考えたら、必ず鳩尾に固まりがあります。此処が何とも言えない気持になるのです。それでそういう気持になると、頭に居る先生が非常にやり良くなるのです。ですから延髄と淋巴腺と鳩尾の中心です。鳩尾は前からやって良いのです。自分でも腹の立つ時にやればきっとなおります。さっき私が懐に手を入れてやっていたでしょう。それはそういうわけなのです。ここに来る前にちょっと面白くない事があったので、それがどうも腹が立ってしようがないので、喋ろうとしても何だか気になってしようがないので、懐に手を入れていたのです。もうなおりましたが……。だから今言った事は人の精神病ばかりでなく、自分の精神病もそうです。精神病ほどでなくても、ちょっとした事でもそうです。しかしこれは余程修行を積んでないと、変な事を言ったり、怒ったまぎれに脱線しがちですから、やはり怒った事を消すという事は肝腎なのです。

 そういう順序でやれば必ずなおります。しかし延髄を見ようと思っても、人が来るのを怒ったりするのは見れませんから、そういうのは遠くからでも良いですから、後頭部のちょっと下の辺をやると大人しくなりますから、それからいよいよ浄霊にはいるのです。そうするときっとなおります。それから結核と精神病は周囲の者が一番困るのです。精神病は二人も三人も付いて居なければならないし、結核は消毒だ何だと、その手数が大変です。病人だけが苦しむのでなくて、家族の者が大いに苦しむのです。それで結核というのは家族の恐怖心というものが大変です。精神病は暴れたりいろいろするので、それを押さえつけたりして、周囲の者は外出もできないのです。ですからこれだけは絶対になおさなければならないのです。とに角悲劇の一番の大きなものです。それで今話したのです。

 結核のほうは「信仰療法」などに詳しく書いてありますが、精神病の方はあんまり書いてありませんから、これも今度はもっと徹底して書こうと思ってます。なにしろ増えます。最近信者のうちにも三人ばかりありました。それで非常に多くなって精神病院が満員で、とても収容しきれなくて弱っているという事を聞いたので特に話したのです。

△御講話おわり△

「『御教え集』二十一号、岡田茂吉全集講話篇第十巻p148~151」 昭和28年04月07日