教集21 昭和二十八年四月五日(4)

▽前節から続く▽

 それから話は違うが、最近精神病が非常に多くなってきたのです。日本においてもそうですが、アメリカなどは特に酷いです。そこであなた方のほうでも精神病をだんだんよけい扱うようになると思いますが、精神病について、そのなおし方を詳しく話そうと思います。精神病は私の本に書いてあるとおり、つまり脳貧血が原因なのです。そこに霊が憑るのです。この一番の困<もと>は延髄です。精神病の者を見ると必ず延髄に固まりがあります。この固まりが溶けるに従ってはっきりしてくるし、おとなしくもなるのです。その次に横も関係ありますが、一番は延髄です。これは人によって左と右との片方が多いのです。それで精神病の最初は不眠が一番の原因なのです。それは右のほうの延髄です。それから不眠に関係なく起るのは、左の延髄の固まりが圧迫して起ると思えばいいです。それからよく頭がボーッとする人は左の延髄に固まりがあります。

 それから、ついでに話しますが、目が悪いのは、左と右の延髄の真ん中の後頭部の所ですから、目の悪い人はそこを中心にやればいいです。これは実にはっきりしてます。目の急所は後頭部のちょっと下の所に必ず固まりがあります。そういう人は目が悪いのです。近眼もそうです。それから右の目の場合は左に固まりがあります。これは交感神経が頭を中心に交叉してますから、逆になるわけです。

 それから鼻の悪い人は後頭部から一帯にずっと下まで毒の固まりがあります。ちょうど鼻の裏になるわけです。だからそこを浄霊すればいいのです。それから耳鳴りはみんな知っているでしょうが、延髄をやればきっと良くなります。耳のほうは目とは違って、右のほうなら右のほうで良いのです。耳鳴りの人はずいぶんありますが、耳鳴りをなおすのはわけありません。延髄の固まりさえ取れば必ずなおります。

 そういうようで精神病はこれからだんだん増えます。というのは、霊界が変わってくると霊が浮きやすくなりますから、ちょうど浄化が強くなると固まりが溶けやすくなるのと同じようなもので、霊も落ちついていたものが浮いてくるわけです。私の本に「日本人は全部精神病だ」と書いてありますが、どんな偉い人でも発作的の精神病があるのです。吉田首相の「馬鹿野郎」も発作的の精神病です。後では後悔したでしょうが、総理大臣が発作的に精神病になるのですから、日本人全体が精神病と言っても間違いないでしょう。だからいわんや一般人民においてをやです。ですから発作的に変なことを言っても、そう恥ずかしいことはありません。とにかく精神病は、人ばかりではないので、自分でもおかしいところがあると思ったら、自分で浄霊するのです。

 それから精神病で暴れるのは触らせませんから、そういうのは遠くからで良いですから、遠くからやるのです。それでもだいぶ違います。それから額も肝腎なのです。つまり延髄の血管が圧迫されていると、ここの血液が前頭部に行きますから、前頭部から浄霊する必要があります。ですから延髄、淋巴腺、前頭部、頭の中心という順序でやれば必ずなおります。ただ人によって、暇がかかるのと割合に早いのとの違いはありますが、ごく質<たち>の悪いのは長くはかかりますが、しかし必ずなおります。ですからいま病院では精神病が一番満員でしょう。とにかくいま一番多いのは結核と精神病です。結核はいままでで充分わかったでしょうが、今日は精神病について詳しく話したのです。それでどっちも始末が悪いのは、結核のほうは伝染するだろうといって心配するのです。信者はそういうことは知っているから平気ですが、一般人としたらその感染を恐れる悲劇というものはたいへんです。それから精神病も側の者は結核に負けないくらい始末が悪いのです。
 これから浄化がだんだん強くなりますから、話の種に病気について一番はやりそうな病気を説明する考えです。

△御講話おわり△

「『御教え集』二十一号、岡田茂吉全集講話篇第十巻p137~139」 昭和28年04月05日