昭和二十八年 四月一日 垂録19 (5)

〔 質問者 〕一九歳の女、一五歳より耳が聞こえなくなり、医者に行き通風療法の結果、鼻の格好が変わり言葉も不自由となり、その後地方の新興宗教にて一週間で聞こえるようになりましたが、事情があり帰っておりました。親類が本教でお蔭をいただいて、本人が教会に御奉仕するようになってからほとんど聞こえなくなり、御浄霊をいただきますと痙攣していたのがだんだん細かくなり、全身震えるようになり、夜休みますと蛇の生ぐさい臭いがします。この人の父親のほうの、おじさんは蛇を殺しており、特におじさんはたくさんの蛇を殺しており、また白蛇も殺しております。言霊<ことたま>で祀ってやるからと言っても震えるだけで、御浄霊を止めるとなおります。家を建てたときに柱の下かどこかで臭っていたそうで、御浄霊をいただき臭味は抜けてきました。耳鳴りがし、ほとんど聞こえません。飛行機の音は聞こえますが、人の声は割れて聞こえません。白蛇は白龍明神として祀っております。現在御浄霊は続けております。

【 明主様 】庭に祀ってあるのですか。

 

〔 質問者 〕仮の女中さんなので、次の部屋にお宮を作って祀っております。

【 明主様 】水はおいてありますか。

 

〔 質問者 〕おいてあります。浄霊を始めて一年にはなりません。

【 明主様 】よく通風をやりますが、これはどうもいけません。そういうことをしなければなおったのですが、そのためになおらないのです。延髄は見ましたか。

 

〔 質問者 〕いつも非常に熱があります。

【 明主様 】通風のほかになにをやりましたか。

 

〔 質問者 〕ふつうのさし薬くらいです。

【 明主様 】ふつうのさし薬くらいと言うが、これがたいへんなのです。延髄を溶かしてこれをとって、気長にやっていればなおります。

 

〔 質問者 〕今度能登から両親がまいり入信することになっております。そうなったら正式に祀らしてやりたいと思いますが、子供と両方で祀ってもよろしいのでございましょうか。

【 明主様 】結構です。多いほど良いです。しかし今度祀るなら、家の中でなく外でなければいけません。

 

〔 質問者 〕人造鼓膜をつけたままで御浄霊させていただいておりますが、鼓膜は完全になおるものでございましょうか。

【 明主様 】鼓膜は取ってしまったのでしょう。

 

〔 質問者 〕取っております。

【 明主様 】元どおり鼓膜のできる人とできない人がありますが、それだけいじったものならまず駄目でしょう。鼓膜は破らなくても良いのです。つまり内耳に膿が溜まるので鼓膜を破ってそこから膿を出すのですが、そのほうが手っ取り早いからやるのですが、それで駄目になるのです。

〔 質問者 〕有名な耳鼻咽喉科でいたしました。

【 明主様 】その「有名な」というのが悪いのです。藪のほうが良いのです。立派な大学という所でやったのは何病気でも駄目です。市中にある藪医者でやったのは大丈夫です。藪医者はもし間違ったら信用にかかわるのでオッカナびっくりやって、これなら間違いないということしかやりませんが、大学では間違ってもメシの食い上げにはならないから大丈夫というので、要するに研究のためにやっているのです。

 

〔 質問者 〕聞こえたり聞こえなかったりいたします。

【 明主様 】鼓膜が残っているだけは聞こえますが、しかし三分の一残っているのもあるし、三分の二残っているのもあります。

 三分の二残っていればたいてい大丈夫です。残っているほうが多ければ良いですが、あんまり取ったのは駄目です。

「『御垂示録』十九号、岡田茂吉全集講話篇第九巻p70~73」 昭和28年04月01日