〔 質問者 〕まだ『アメリカを救う』と『結核信仰療法』での反響はございませんでしょうか。
〔 質問者 〕今日の『朝日新聞』の学芸欄に「神経科から見た世相」ということで「薬毒と称する噴飯に価する幼稚な学理をもって医学を非難している、ほうっておけない」と言っております。「しかしまた口を出させたということは医学としても考えなければならない」ということが出ておりました。
【 明主様 】なんでもよいから問題にしてくれればいいのです。問題になれば「では研究しよう」ということになって、それで結局分かるのです。それは大きく出てますか。
〔 質問者 〕大きく出ております。それから文部省の迷信調査協議会で「病気のときは信仰によってなおすか」ということを四〇〇〇名にアンケートし、医者にかからないというのが二%あり、そういうこともいろいろ考えなければならないと書いております。
【 明主様 】それから『結核信仰療法』の売れ行きを本屋で調べておりますが、私たちとしましても『アメリカを救う』に全力を上げておりまして、まだはっきりとしておりませんが、ほとんど標題を見てそれから買って行くのでたしかだと申しております。このままで押して行けば問題になるだろうと思います。
それは『結核信仰療法』のほうが数はずっと売れます。
〔 質問者 〕ただ、さばき元のほうは本屋に売りつけようとするし、本屋はなかなか受けないのです。それは一つは、救世教の信用、宗教書は受けないということ、あまりに突飛だから、というので、この点なんとか本屋を啓蒙して行きたいと思います。
【 明主様 】結構です。とにかくお蔭話の実例を読んだら息の根が止まってしまうでしょう。とにかく事実ですからしようがないでしょう。ですから前から言っているとおり、どうしても医学との戦いになるのです。それは大問題になるよりしようがありません。
〔 質問者 〕私どものほうでは『アメリカを救う』のときは、いくら頼んでもとってくれませんでしたが、『結核信仰療法』は黙っていてもとってくれました。二軒ありますが、二軒ともとってくれました。
【 明主様 】なるほど。それで言い訳みたいなことを言うのです。いまに政府が困ることになるでしょう。まったく新宗教などにあれほどやられるということは、いかに医学に欠点があるかということで、それに違いありません。反省しなければならないということになります。ではどうするかということです。ですからこのごろやっきとなって薬の宣伝をやってます。
〔 質問者 〕ところが最近の薬の広告を見ておりますと、私どものことを裏書きしているのがだいぶあります。二、三日前から喘息の薬の広告が出ておりますが、現代医学では喘息の原因は分からない、本来は発作を止めるということを重点としてできた薬だ、ということを言っております。
【 明主様 】昨日か一昨日の新聞に喘息をなおす方法を発見したというのですが、咽喉<のど>に痰がからむのが原因だから、痰がからまないようにする薬を発見したというのです。なにしろ問題になるとすると、人に知れるのがたいへんなのです。だから『朝日』が問題にしてくれるということは広告以上です。それも神様が良いようにしているのです。
〔 質問者 〕『朝日』の連中がこちらの本をずいぶん読んでおりますから、おもしろいと思います。
【 明主様 】とにかく邪神界のほうでは脅威なのです。いままですっかり瞞して、いよいよ自分の目的が達成するという瀬戸際に本当のものが飛び出たのですからたいへんです。やっと文明国の人間をこれだけに弱らしたのですから……。なにしろヨーロッパの国民などはほとんど弱ってしまっているのです。ですからソ連が戦争しかければヨーロッパのほうはなんでもありません。ただアメリカだけはまだそこまで弱らないから厄介なのです。ですから薬という毒をもって、これを信用させて、これまでに弱らしたという腕前はたいしたものです。つまりああいう医学という、人間を弱らせる方法で瞞して、人類の生命を握ってしまったのです。いまこれだけ医学と薬を信じているということは、生命をすっかり握られてしまったのです。これが九分九厘です。これは良く出てます。最初はイギリスですが、弱った一番の根本はイギリスで作っているのです。その時分はイギリスはいばっていたのです。つまり月ですが、イギリスが弱るに従いアメリカが世界に覇権を現わした。アメリカは星ですが、つまり月が落ちた後の闇には星が光っているのです。そこに今度は東方の光が出るのです。そうすると月も星も光を失って行くということになります。いまいろんな本を出しているということは、太陽の光がほうぼうに行き渡りつつあるわけです。いままで電気やローソクやランプを使っていた者が、太陽をけしからんと言うとすると、自分のほうがいかに暗かったかということです。ですからこれは太陽の光を止めようとしても、どうすることもできないので、だんだん明るくなり、従っていくら月や星がいばったところでしようがありません。とにかく絶対の神様がやっているのですからしようがありません。だからたいへんに大きな仕事なのです。
時局の話を少しします。いま言っている休戦問題ですが、中共のほうで案を出して、俘虜<ふりよ>問題かなにかで言ってきてます。それで、いよいよ休戦が成功するといって世界中が喜んでおりますが、そういう人たちの頭というのはまったく変です。休戦ができたとしても、それは戦争が終わったということでなく一時休むということで、それではしようがないのです。それでは朝鮮は相変わらず分かれ分かれなのです。だからダレスが言うとおり、朝鮮から撤兵させるのが第一の条件になります。ところがそういうような具合ですから、結局において中共の肚は、やっぱり時を稼ぐためなのです。この前にも休戦によってゴタゴタして時を稼いで、そのうちにアメリカのほうでは業を煮やして、こんなことをしていてはしようがない、大々的にやっつけようというのでアイゼンハウアーが出たのです。ところが中共のほうは、いまそれをやられてはたいへんですから、それをなんとか延ばさなければならないというのです。それをなんだかんだと言うのはヨーロッパのほうですが、ヨーロッパはみんな体が弱っているから戦争が怖いからで、一時的自分を慰めるものです。それはアイゼンハウアーが承知しているから、そういうことを言っても軍備を緩めるようなことはしないです。だからこれから千変万化でたいへんです。中共のほうでは時日を延ばそうとするし、アメリカのほうでは延ばさせないようにするということのゴタゴタになってくるわけです。それで中共もせっかく朝鮮をあれだけやって、手を引くということになっては、なんにもならないことになってしまいます。
株ですが、これはまだ下がります。「山高ければ谷深し」で、ばかに高く上げたかと思うと、下がるのも大きいのです。この昔の諺というのは良くできてます。「山高ければ谷深し」というのは一言で真理を言ってます。こういう都々逸<どどいつ>があります。「売れば二上がり、買えば三下がり、これが相場の本調子」というのがありますが、ちゃんとそういうようになってます。だから損するようにできているのです。
〔 質問者 〕ミロクの世にはそういう経済はなくなって行くものでございましょうか。
【 明主様 】そうです。相場はなくなります。なにしろ儲けるのは必要がないのです。なぜといって、儲かってもしようがないのです。だいたいが金は儲かるし物資はあり余るのですから楽になるのです。いまは一生懸命に貧乏を作っているのです。ちょうど薬を服んで病気を作っているのと同じで、なにもしなければピンピンしているのです。それから一生懸命に糞をかけて米をとれないようにしているので、みんな一生懸命にやってわざわざ苦しみをこしらえているのです。しかしそれも経綸上必要があったのですからしかたがないです。実際相場というのは真理です。私もずいぶんやりましたが非常に教えられました。下がるときになって必ず悪い材料が出てくるのです。夏があるから冬があるようなもので、上がるというのは良い材料です。下がるということは悪い材料です。夏になって、秋から冬になるというのと同じです。これが大中小三つの山になっているのです、大がこういうときに、中がこうあり、小がこうあるのです。世界の状態もみんなそうです。だからつまり戦争があり平和があるのです。大中小三段三段といって、それがミロクというわけです。それでミロクは三六九と書いても良いのです。神様がやられることは実にたいしたもので深いです。