教集20 昭和二十八年三月二十七日(4)

▽前節から続く▽

 それでだんだんやっていくと、宗教つまりキリスト教と対抗するような形になっていくわけです。一番脅威を感ずるのはカトリックです。こっちが発展してくるに従って、これがたいへんだろうと思います。本元はローマ法王ですから、このローマ法王を押さえる方策と言いますか、それはこっちにありますから、最後に行ってローマ法王にうんとお辞儀をさせるつもりです。それはもう大丈夫です。なにしろ神様のやることは早いです。早いと言っても二年や三年では駄目ですが、とにかく一〇年以内には実現すると思ってます。そうでなかったら、私があんまり年を取ってしまっては間に合いませんから……。私は九〇までは活動する予定ですから、まだ二〇年はやりますが、その間に世界中を全部済度<さいど>しなければならないわけです。そういうようで結局において、いままでの宗教やキリスト教が拡がったというような、そういうものとはまるっきり違うのです。つまり世界的の文化革命です。いままでこれだけ発達してきた文化が、進歩発達したには違いないが本当の発達の仕方ではないのです。ですからこれの良い所だけをとって、悪い所を切り捨ててしまうというわけです。大ざっぱに言うとそういうわけです。話で言うと、なんでもないことですが、切り捨てられるほうはたいへんな騒ぎです。医学などは結局切り捨てられるよりほかにしようがないのです。そうかといって、人間を切り捨てるのではないので、医学という間違った学問を切り捨てて、本当のことを教えるというのですから、これは文化革命です。そしてこれは非常に大きなものです。いままでいろいろな革命があったが、それは一部のものです。というのは、つまり夜の世界、夜の文化なのだから、行灯<あんどん>やローソクという物は邪魔だから止<よ>してしまうというわけです。そこで今度昼間の太陽が出て、世界人類にその光を恵むわけです。そうなると夜の文化はいやでも暗闇に隠れたり、暗闇を利用して間違ったことをやっていたことが駄目になります。つまりいままでの文化はパンパンガールみたいなものです。昼間になると出られないのです。あれは夜の闇を利用して商売しているのです。それから泥坊といったようなもので、闇を利用してやるのです。そこで闇がなくなり、間違ったことや変なことは少しもできないわけです。ごく分かりやすく言えばそういうようなものです。ですからこれは、いままでの革命のように人間の考えで計画することとはぜんぜん違うのです。これは霊界がそういうようになるのですから、そう骨折らなくてもちゃんとできてしまうのです。だから仕事は大きいが、楽で骨が折れないのです。むしろ楽しみ楽しみやれるのですから、たいへんありがたいことです。

▽次節に続く▽

「『御教え集』二十号、岡田茂吉全集講話篇第十巻p128~129」 昭和28年03月27日