教集20 昭和二十八年三月二十七日(3)

▽前節から続く▽

 それから出版ですが『アメリカを救う』はだいぶ結果が良くて、まだ売れているようです。これはだいたいアメリカが目的ですが、日本は手近ですから、ついでといったようなわけでやっているのですが、成績はだいぶ良いです。それで今度の『結核信仰療法』は『アメリカを救う』以上に売れるだろうと思います。これは救世教信者ができるうえにおいて、いまにたいへんな力になると思います。なにしろ肺病は多いのですから、この人たちがこっちにすがってくるようになると、それはとても大きな発展力になるわけです。それから『自然農法解説書』も近く出版になります。これは購読者たる農民は一番多いのですから、農民の数の一割が買ったところでたいへんなものですから、何百万と売れるわけです。それで結局農家一軒に一冊というようになるまでにしたいと思ってます。これは全国的に支部でもできて、そこで売るようになるとずいぶん買う人もあるだろうと思います。それで値段も五〇円ですから、五〇円というと子供のアメ玉でもそのくらいはしますから、普及力も非常なものでしょうと思います。それからその次に発行するのは『救世教奇蹟集』です。これはだいたいできあがりましたが、すばらしいものです。おそらくこれを読んでじっとしていられる人はないくらいに驚異的なものです。論文も書きますが、奇蹟もいままでに『栄光』に出たのをまた読み直してみると、あまりにすばらしいのでぜんぜん新しいように思われるのです。これはいままでは新聞一枚に一つか二つ、たまに出るくらいなものですが、その奇蹟を並べてみると実にびっくりするくらいのものです。それでこの本は勿論英文にして世界的に、ヨーロッパ方面にまで配布するつもりです。これを読んだらキリストの奇蹟というのは、実際ハナクソみたいなものです。ですから、これだけでも世界中の人たちが驚いてじっとしていられないだろうと思います。『アメリカを救う』の英文は翻訳はすっかりできてますが、出版は来月か再来月になりそうです。これはアメリカで大いに問題になるだろうと思ってます。勿論『結核信仰療法』も『自然農法解説書』もやはり英文にして世界的に配布するつもりです。こうなると、どうしても世界を相手にして仕事をするという形に自然になってきました。よく調べてみるとヨーロッパ方面も英文で結構だそうです。どこの国でも英文ならたいてい読めるそうですから、全部英文にするつもりです。

▽次節に続く▽

「『御教え集』二十号、岡田茂吉全集講話篇第十巻p126~127」 昭和28年03月27日