教集20 春季大祭御教え 昭和二十八年三月二十四日(2)

▽前節から続く▽

 それからこの次のは、いま編集してますが『救世教奇蹟集』です。それは、こっちは医学ばかりではない、あらゆるものに対してもこのとおりだ、原子爆弾でも平気だ、ということまで書いてあります。奇蹟をいま読み返してみますと、ずいぶんすばらしいものです。だから結局において、世界の文化革命です。勿論、自然農法もたいへんな爆弾です。まあ平和の爆弾です。やっぱりこっちでやることも戦いですが、ただ、人間を殺すような武器を使うのでなくて、人間を助ける武器ですから、たいへんなものです。そういうようで、いよいよこれからこっちはすばらしい武器ができて、つまりいままでは守って……守勢派ですが、今度は積極的に敵に向かって大攻撃を始めたのです。そういうわけで、いよいよおもしろくなってきたと言いますか、非常に張り合いがあるのです。いままではギューギュー押さえつけられたり、叩<たた>かれたりして長い間苦しんだが、それが逆になってきたのが今年からです。ですから大いに発展するわけです。

 いま樋口さんがハワイで活動してますが、非常に成績が良く、おもしろいように信者ができるのです。それで来月あたりから、アメリカのロサンゼルスを基本としてやることになってますが、アメリカがまたおもしろいだろうと思います。ただアメリカでは、割合医学よりか宗教で、カトリックが非常な勢いですから、信仰的ばかりだと、なかなかたいへんですが、こっちは医学のほうに重きをおいてやりますから、その点はかえって良いだろうと思います。それで、向こうのほうで、救世教というものはいかなるものかということが相当に分かれば、それはすばらしい発展をします。そうしていよいよとなれば、カトリックに向かって一挙に頭を下げさせる方法があります。それは日本の医学などとは比べものにならないほど、事が大きいのです。それはこの次のお楽しみとしているわけです。

 それで、これから出る本は『自然農法解説書』と『救世教奇蹟集』と『医学革命の書』ですが、『医学革命の書』は全般的の病気に対する解説ですが、前にも『天国の福音』『明日の医術』などで書きましたが、今度はもっと思いきって分かりよくしました。前には思いきって書けなかったので、だいぶぼやかした点がありますが、今度は、はっきり書きます。病気に関したことは、つまり分からせるだけの仕事はできるわけです。それからその次には、政治、経済、教育という方面もだんだんやって行きますが、これはずっと楽です。一番の問題は医学なのですから、これさえ相当にコナしてしまえば、後のほうは人間が健康にさえなれば楽なのです。

▽次節に続く▽

「『御教え集』二十号、岡田茂吉全集講話篇第十巻p105~106」 昭和28年03月24日