▽前節から続く▽
いま発行の準備がついたのは『結核信仰療法』です。『アメリカを救う』もずいぶん売れ出し、いまでも売れつつありますが、今度出す『結核信仰療法』は、これは一時的でなく、そうとう続いてずいぶん売れるだろうと思ってます。これは今月の末あたりに、新聞にも大々的に広告を出そうと思ってます。なにしろいま結核問題について、医学がいろんな間違ったことを宣伝しているのです。つい最近、結核に対する知識を統計にとってみるというので、いろいろな統計をとったところが、割合に結核知識がないという結果が新聞に出てましたが、知識がなくてたいへん良かったのです。知識があったらもっと蔓延しているに違いないです。だからどうしても、いまの結核知識というものを打破しなければ駄目なのです。これを早く破ってしまおうというわけです。今度の『結核信仰療法』は、充分徹底して書いてありますから、これを読んだら、どうすることもできないと思います。それで医学のほうでも、『アメリカを救う』を見て、お医者のほうでは歯ぎしりしているようですが、今度の『結核信仰療法』を読んだら、またいっそう、歯ぎしり以上の悔<くや>しがりをするだろうと思います。そうかといって、こっちの言うことが本当で、自分のほうが言わば贋ですから、文句を言うことができないのです。かわいそうですがこれもやむを得ません。それで問題が起れば、こっちは待ってましたですから、どんなにでも反駁<はんばく>してやります。「結核菌は伝染しないなどと、そんな馬鹿なことがあるものか」と言えば、こっちは結核菌をなめてみればいいのですから、わけはないのです。それだけでも、いまの医学の説を打ち破るのは、わけのない話です。だからおそらく反撥や詰問はできないでしょう。それからいま『救世教奇蹟集』ができあがりましたが、前に読んだ「序文」はちょっとおもしろくないので、ぜんぜん書きかえたのでそれを読ませます。
(御論文「救世数奇蹟集序文」朗読)〔「著述篇」第一一巻四五六-四五九頁〕
それからちょっとおもしろく書いた論文です。
(御論文「野蛮なる文明」朗読)〔「著述篇」第一一巻四四三-四四七頁〕
▽次節に続く▽