教集20 昭和二十八年三月十五日(4) 

▽前節から続く▽

 それからいままで注意したことはありませんが、浄霊の順序は、一番は重病人を先にして軽いほうは後にするのです。重い病人は特別に先にして、後は来た順です。それは公平の意味です。ですから来た順にやるというのが原則で、ごく苦痛のある人だけは、並んでいる人に断って、「この人は重いから先にやる」ということを一応断ってやればいいのです。後は来た順です。それから家族の者やごく懇意な者で、来た順はかまうほどの必要がないと思うような場合には、年をとった人から先にやるのです。それから夫婦で、たいして苦痛がなければ主人のほうを先にし、奥さんを後にする、というように順序を狂わないようにすると、なおりがたいへん良いです。なおりがたいへん良いということもないが、よりなおるのです。順序を乱すと、順序というものは霊界ですから、霊界を乱すことになるから、霊界に順序がつかないと順調に行かないのです。これはなんでもないようなことだが、たいへんに影響があるのです。なぜそういうことを言うかというと、昨日こういうことがあったのです。私の奥さんという人は昔漢方薬の強いのをやったので、その薬毒というのはたいへんなのです。ときどき浄霊をやってますから、年々減ってはいますが、近ごろだいぶ溜まったからやったところが、変なことを言うのです。あまりに理屈に合わないことを言うから変だと思って考えてみると、その前に女中を浄霊して、それから奥さんを呼んだのです。止<よ>そうかなと思ったが、時間がないから良いだろうと思ったのですが、「そうだ、これは順序が外れたから変なことを言ったのだな」と思ったのです。というのは、そうなると霊界では女中よりも下になるのです。そういうことは注意しないと、実にはっきりしているのです。順序がちょっと狂うと、なにかに差し障<さわ>りがあるのです。それは面倒臭いようなことですが、そうではないので、自然になっていくのです。私は始終順序ということを言ってますが、気をつけようと思わなくても気がつくのです。

▽次節に続く▽

「『御教え集』二十号、岡田茂吉全集講話篇第十巻p81~82」 昭和28年03月15日