▽前節から続く▽
『アメリカを救う』の本も思ったより、というのでなくて、思ったとおりになかなかよく売れるのです。それから今度「農業特集号」の報告が非常に多いものですから、四頁増やして、全部で一二頁にしました。それはやはりこの前のようにあらゆる方面に配布するつもりです。それから『自然農法解説書』という小冊子をこしらえて、これから普及会などで大いにほうぼうに配るために、本年、昨年、一昨年の三回の「特集号」を全部載せて、「序文」代わりの論文を書きました。大きさは『地上天国』の半分くらいで、労働服のポケットにはいるようにして、値段も一冊五〇円で、大いに普及させようと思ってます。これは新聞にも広告を出して、広く読ませるようにしたいと思ってます。いまの日本の農民は二〇〇万戸かありますから、そこにほとんど行き渡らせるようにしたいと思います。ですから非常な数が出るでしょう。前の農林大臣の広川という人が、あれを読んだとみえて、硫安<りゅうあん>はあんまり使うなということを言い出しましたが、それはあの新聞で刺激されたのだと思います。それから今度の田子一民<たごいちみん>という人は私は知っています。昔三回くらい浄霊に来ましたが、その都度政治談などをしたことがあります。それだから別にどうだということはありませんが、とにかく「岡田という人は救世教でこういうことをやっているな」というくらいに思って、安心して好感を持って見るということだけは言えます。それから今年のいろいろなすばらしい成績などは「特集号」を見れば分かりますが、この中で一つのおもしろい例があります。岐阜県の農民で、六年目ですが、五年目で五割増産して、六年目にまた一俵増えてます。そういうようで五年で五割増産ということは、その人が正確にそういう成績を上げたのですから、もう実際の成績が上がった以上、なんら疑念はないわけです。ほかにもいろいろありますが、それだけはちょうど判で押したように穫れました。それで『自然農法解説書』は近いうちに出版するつもりです。
それから矢継ぎ早に『結核信仰療法』の本もできているので、売り出すつもりです。これはあんがい売れるだろうと思います。いま結核で困って病院や医者でさんざんやっても、なおらないし、これは長いですから、困っている人があります。「これは一つ神仏にすがるか、あるいは宗教でなおそうか」というような考えを持っているような人もずいぶんあるだろうと思います。まあ医者でどうしてもなおらなければ、どうしてもそこにいかなければなりません。そこで困るのは、いったいどの宗教にはいったら良いか、何神様を拝むかということが難しいのです。それは友達や知っている人に信仰を奨められれば「ははあ」と分かるが、そういう人は少ないので、だいたいは、いったいどうしたら良いかというのが多いだろうと思います。そういう人がちょっと話を聞くとか、本屋に並んでいるのを見ると、「全快者一〇〇人の手記」ということが書いてありますから、それでは一つ見ようというような気持ちが起りますから、あんがいこれはたくさん出るのではないかと思ってます。
それからその次に出すのが『救世教奇蹟集』という本です。この肩書には「科学への原子爆弾救世教奇蹟集」とします。「序文」はこの前読みましたから、次に出す記事を読ませます。
(御論文「奇蹟とは何ぞや」「霊主体従」「霊と体」朗読)〔「著述篇」第一一巻一二三~一二九頁〕
△御講話おわり△