▽前節から続く▽
それから『アメリカを救う』の本も予想どおり非常に良く売れるのです。いまもって売れているそうです。ですからベストセラーになるでしょう。この次は『結核信仰療法』を出そうと思ってます。これもずいぶん売れるだろうと思います。というのは、結核でさんざんお医者にやってもらってなおらないので、なにかほかの良いやり方はないかと思って迷っている人がどのくらいあるか分かりません。その人たちの中には、こうなってはなにか神仏を信仰したいと思うような人がずいぶんあるだろうと思います。しかしただそれだけではなにを信仰して良いか分からないが、そこに「信仰療法」というのですから、まずこれを読んでから腹を決めようという人がたくさんあるでしょうから、それにピッタリするわけです。やはりその時期と、それに合わせる方法がピッタリ合うのでうまくいくのです。だから『アメリカを救う』なども時期がごく良かったのです。講和後少したって、日本人は劣等感が強く、しかも最近はアメリカ医学を崇拝し、アメリカの薬を非常に欲しがってますから、ちょうど時期が良かったのです。それから標題が良いということはみんなが言ってます。これはつい読みたくなると言ってます。いまはみんな、アメリカより日本のほうが文化が低い、遅れている、負けている、というような状況です。その中で、こっちは、それを救うというのです。アメリカよりずっと上になることを言うのですから、アッと思わせるのです。もし私が商売をやっているとすれば、うまく人気をとり、金を儲けるのはうまいということになります。
それから『結核信仰療法』の次に出すのは、『救世教奇蹟集』というのです。奇蹟は『栄光』に始終出しているから読んでいるでしょうが、すばらしい奇蹟を世の中の人に知らせたいのです。しまっておくのは惜しいのです。それを一〇〇例選<よ>りぬいて、それを裏付けとして、奇蹟の理論と実際の裏付けということで書きます。これはまだ少し間がありますが、いずれ出そうと思ってます。この標題には「科学への原子爆弾」として、そうして『救世教奇蹟集』とします。それについてこの間その「序文」を書いて出しましたが、次のもそう長いものではないのですが、できただけをいま読ませます。
(御論文「奇蹟とは何ぞや」「霊主体従」朗読)〔「著述篇」第一一巻一二三-二一六頁〕
これはいつも言っていますが、ちょっとおもしろいから読ませます。
(御論文「天国的宗教と地獄的宗教」朗読)〔「著述篇」第一一巻四五一-四五五頁〕
△御講話おわ