昭和二十八年三月一日 垂録18 (7)

〔 質問者 〕『東京日日』に四国の剣山にイスラエルの遺蹟があるとのことが興味のあるように出ておりましたが、いかがなものでございましょうか。

【 明主様 】おもしろいですが、虚虚実実で、本当のところと嘘のところがあります。あのユダヤ人が日本に渡ってきたということは本当ですが、あんなに大勢で一万人というのは、ちょっとおかしいと思います。掘り出したミイラが一三〇人というのはどうもおかしいです。その時分に渡ってきた人間かどうかですが……。それが時の勢力に迫害されて危なかった。そこで山に逃げて籠もって、しようがないというので、ここでお互いに死のうとしたのです。だからその人間はどこから来たかということは、やはり渡来してきたのでしょうが、前の酒井勝軍<さかいかついさ>氏の研究でもやはりそのことは書いてあります。それから十和田湖の側にキリストの墓があるとか、とにかくそうとうに古い時代に白人が来たには違いありません。

 

〔 質問者 〕非常に硬い金属があるように言ってますが、それは例のウエツフミから出ているヒイロガネと同じものかと思いましたが。

【 明主様 】なにしろ、何万年何十万年前からいろんな人種が来てます。それで神様のほうからいうと、日本人が一番混血しているのです。それで混血しているほど優秀な民族なのです。だから私などは一番混血しているのです。その必要があってそうされているのですが、いろんなことが分かるということは、やっぱり混血が必要です。よく純粋が良いというが、それはあべこべです。純血にすればするほど、人間は役に立たなくなります。

△御講話おわり△

「『御垂示録』十八号、岡田茂吉全集講話篇第九巻p56~57」 昭和28年03月01日