▽前節から続く▽
病気のほうは厄介ですが、自然農法のほうは割合簡単に成功すると思うのです。医学のほうもいずれはこうなるでしょうが、そうなればたいしたものです。それで自然農法の発見は、そのお蔭は日本ばかりではないのです。いまはインド、ビルマ、タイでも硫安<りゅうあん>を非常に使うのです。というのは、あっちに行く硫安の輸出はたいへんなものです。そういうようで、あっちのほうも非常に米がとれなくなってきたのです。ちょうど麻薬と同じことで、最初やったときはばかにいいので、そこで瞞<だま>されてしまうのです。それがちょうど薬毒と同じことで、年限がたつうちにだんだん駄目になって行くのです。それで駄目になったことに気がつかないのです。人間も猫と同じようなものです。猫が屋根で日向<ひなた>ボッコをしていますが、日の当たってないときでも、日が当たると思ってそこに行っていつまでもいます。ちょうどそれと同じで、硫安が良くきいていたので毎年それをやっているのです。そういうわけで肥料迷信というものは、日本ばかりでなく、ほとんど世界的になってます。これもやっぱり世界人類を救う大きな役目をするわけです。それから医学の革命もこれからだんだんやって行きますが、それについて昨日、一昨日の『東京日日』に出てました。たいてい読んだでしょうが、薬毒と医学の誤謬ということを書いてあるのです。『東京日日』は大新聞の中にははいってないが、中新聞としては、とにかく社会からもそうとう認められています。その日刊新聞にこっちの説が非常に詳しく書いてあるということは非常に良いことと思うのです。これは最初ですが、これからだんだんみんなが知るようになってくるとか、世論みたいに拡がって行くというようになるでしょうが、とにかく非常に良いと思います。それからもうじき『結核信仰療法』も売り出すつもりですが、これも非常に売れると思います。なにしろ結核でなおらなくて煩悶<はんもん>している人がたいへんなのですから、そういう点で医学のほうに愛想を尽かしてますから、なにかほかのことでなおすものはないかと思っている人はたいへんなものです。そこに、『結核信仰療法』というと、それは腹の中では信仰でなおそうかと思っているような人がたくさんあるに違いないから、そういう人は飛びつくわけです。それに『結核信仰療法』は充分徹底して書いてあり、それからなおった人の体験談を一〇〇例載せてあります。問題にはなりましょうが、お医者さんのほうではどうすることもできないと思います。実は今度の『アメリカを救う』も、お医者さんのほうでは、なかなか問題にしようとしているのですが、さて見てみると突っ込むことができないのです。なんとなれば御自分のほうが下だからです。大学生の講議を小学生が文句言うようなものですから、ちょっと手が出ないのです。ですから今度の『結核信仰療法』でも「医学が結核を作る」という項目があるのですから、それを見たらずいぶんジリジリするだろうと思いますが、そうかといって突っ込むことができないのです。ですから私は突っ込んでくれば結構だと思っているのですが、先方は拳骨<げんこつ>を懐に入れていて出してこないのです。
それで私が考えていることは、結局私が大病院に行って、片端<かたはし>から浄霊してやるとか、病原を説明してやるとか、医科大学の講議をやりたいと思ってます。それも生徒ではいけないのです。博士階級の人を少なくとも数十人というのなら、私も喜んで講議します。そうでなければ解決がつきませんから、そこまで行くだろうと思ってます。だからこれからだんだんおもしろくはなってきます。
△御講話おわり△