教集19 昭和二十八年二月十六日(2) 

▽前節から続く▽

 『アメリカを救う』の本もだいぶよく売れるようで、いま三版を印刷してます。ずっと先になるでしょうが、次に出る本は『医学革命の書』ですが、この前の次の一項目を読ませます。

 (御論文『医学革命の書』「手術に就て」朗読)〔「著述篇」第一一巻一九七-二〇二頁〕

 それから心得ておくべきことは、漢方薬です。薬毒のことを言っても、漢方薬はどうも薬毒とは思わない人が多いのです。よく「あなたの病気は薬毒だから、ずいぶん薬をのんだでしょう」と言うと、「あんまりのみません」「そんなことはない」と言うと、「子供のときに煎じ薬をちょっとのんだ。それもほんの土瓶に二杯か三杯のんだだけです」と言うから、「それなんだ」と言うと、「ヘエー」と言ってます。ところが二杯か三杯でも漢方薬の毒というものはたいへんなものです。それで日本人の寿命が短くなったのは漢方薬のためなのです。だから歴史をみても、一〇〇〇年くらいまでの間はみんな一〇〇歳以上生きたのです。ところが千四、五百年くらいたってから非常に短くなってきたのです。漢方薬が渡来したのはちょうど一〇〇〇年過ぎたころからです。欽明天皇のときに疫病が流行しましたが、疫病というのは天然痘ですが、それまでは日本人には天然痘はなかったのです。そういうようで漢方薬が一番寿命を縮めるのです。それで近ごろ寿命が延びたというのは漢方薬をのまないからです。その点において西洋の薬のほうが、割合に害は少ないのです。しかしこのごろペニシリンとかヒドラジドとか出てますが、これは毒が強いですから、これを続けていると恐ろしいことになるに違いありません。ところで漢方薬中毒が一番分かるのは顔色です。黄色いのや青黒いのがありますが、これはみんな漢方薬中毒ですから、よく調べれば分かります。また青ぶくれた人が多いのです。また女の人が多いです。漢方薬は男より女のほうが多くのんでます。それで漢方薬で一番恐ろしいのは、いつも言うとおり、げんのしょうこ<ヽヽヽヽヽヽヽ>です。これをのんだ人はまず助からないとみていいです。その次はどくだみです。それからまだいろいろあります。

▽次節に続く▽

「『御教え集』十九号、岡田茂吉全集講話篇第十巻p36~37」 昭和28年02月16日