教集19 昭和二十八年二月十五日(1) 

 今朝のラジオニュースによると、アメリカが急に朝鮮の大攻撃をやるとか言ってましたが、アイゼンハゥアーはだいぶ急ぐようです。この間のうちは、台湾の中立解除をして国民軍を出そうとしましたが、神様のほうから言うとそれは嘘なのです。やはり朝鮮を先にやらなければならないのです。それが順序なのです。それで今朝のラジオの放送によると朝鮮を先にやるようですが、これは非常に良いと思います。それで朝鮮を片づけて、それから中国に行くというのが順序なのです。そして「世界夢物語」に出したとおりのああいう順序で行くわけです。しかし日本は今度は割合に恵まれるのです。これからは非常に金がはいるようになります。まあ景気が良くなるわけです。これは先のことですが、日本には使いきれないほど金がはいってくることになっているのです。それで世界の大変化がこれから始まって行くわけです。それから中国と、今度の京都の嵯峨<さが>とは非常に関係があります。私は四月に嵯峨に行こうと思ってます。そうしてごく最初の敷地の形だけをこしらえようと思ってます。非常に仏教に関係があるので、いろいろと事情を考えた結果、四月八日がちょうど良いことになるので、四月八日に行くことにしました。それに四月八日はお釈迦さんの誕生日ですから意味があります。

 「若しもこの世界から「悪」がなくなったら」という論文を書きましたが、ちょっとおもしろいですから読ませます。

 (御論文「若しもこの世界から「悪」がなくなったら」朗読)〔「著述篇」第一一巻四〇九-四一三頁〕

 つまりこれがミロクの世の姿なのです。夢のような話ですが、世界の大掃除がすむと、こういう世の中の建設になるわけですから、いま生まれた人は……ただ生まれただけではしようがないが……救世教信者になった人は、仕合せも仕合せですが、おもしろいです。この大きな変化を安心して見物できるわけです。しかし見物と言っても、じっとしている見物ではないので、大いに仕事を与えられながら見られるのですから、どんなに愉快か分かりません。

▽次節に続く▽

「『御教え集』十九号、岡田茂吉全集講話篇第十巻p30~31」 昭和28年02月15日