教集19 昭和二十八年二月五日(6) 

▽前節から続く▽

 いまの話は戦争のほうですが、今度は病気のほうもだんだん浄化が強くなります。今度の『栄光』に「大恐怖時代来らん」という論文を出しましたが、そういう場面が出てきます。だからこのほうはまた別で、だんだん浄化が強くなるということと、だんだんなおりが良くなる、つまり浄霊がだんだん強く効くということになりますから、そこで医学のほうの固め療法はだんだん固まらなくなるということになります。二、三日前の新聞に、ペニシリンは効かなくなったということが出てましたが、このことについては今度の『栄光』に出します。しかしこれもおかしいのです。もし効くものなら、一〇年前に効いたものなら、いまでも同じに効かなければならないのです。それが効かなくなったのです。その医学的解釈のほうはどう書いてあるかというと「黴菌が非常に強くなった」と書いてあります。前には死んだものが、なかなか死ななくなった、強力になったというのです。これがおかしいのです。黴菌が五年や一〇年で強くなるということは、どういうことかと言いたくなります。ですから浄化が強くなったということは知らないのです。ペニシリンがそういうようですが、今度はオーレオマイシン、テラマイシン、パスとかいうものが効かなくなります。効かなくなるということは、固まらなくなるのです。固める力が弱くなるのです。だから薬ではもう固まらないということです。というのは、霊界の火素<かそ>がだんだん増えて、溶かす力のほうが強くなったから固まらなくなったというわけです。そこで固めるのは毒ですから、ますます毒を強くするというわけです。そうすると今度は、お医者のほうで薬や注射をやるとコロツと死んでしまうということになります。これは固めるほうが溶かすほうより強くなるからです。この問題もたいへんなものです。これは日本が一番先です。というのは、東方の光は日本から出るから、火素は日本が先に強くなるから、そういう浄化力は日本が一番強いのです。そうなると浄霊はもっと効くようになります。それはあなた方はよく分かっているでしょうが、去年よりも今年、先月よりも今月と、ずっとなおるようになってます。だからもう一息すると、それこそお医者は、これはもう駄目だとサジを投げます。だからいま本を出したりいろいろしているのは、その準備のようなものです。「本当はこれだ」ということを言っても、いまのうちは「なに言ってやがる、変なことを言う」と言うくらいですが、いよいよお医者さんがやってみてもうまくいかないで逆になってくるから、「これはやっぱり救世教の変な説が本当だ」ということになります。ですからさっきお話しした『医学革命の書』ということは、ちょうどそれに当てはまるわけです。そのほかの本としては、この次は『結核信仰療法』を出すつもりです。これは結核を徹底的に書いてあります。結核で困っている人は一番多いですから、これは一番いいと思います。その次は『救世教奇蹟集』というのを書いてますが、これは論文はたいしていりません。いままで出た非常に顕著な奇蹟を一〇〇集めます。これは病気ばかりでなく、そのほかの著しい奇蹟も集めます。とにかく驚くような奇蹟をもって発行するつもりです。そうしていろいろと、世界の変わること、それを分からせるべく本を出します。今度アメリカに支部ができたら、あっちにも『栄光』のような新聞的なものを発行しようと思ってます。そのときに世界の動き……だいたいは戦争ですが、そういうようなことを、これからこうなるということを出して、アメリカ人に警告するつもりです。ですからこっちで、指図をするというわけにはいきませんが、ヒントを与えるというわけです。そういうようにヒントを与えるということで、救世教はたいへんだということになります。そういうような計画があります。いまいろんな話をしましたが、一口に言うと、いよいよおもしろくなったと言いますか、いよいよ神様の経綸が表面的になってくるのです。いままでは陰<かげ>からなのです。陰ということは霊界のほうのいろいろな動きです。今度はいよいよ現界のほうの動きになりますから、目に見えていろいろな変化が見えてきます。ということは非常におもしろくもあるし、張り合いもあります。今年にはなっても、まだやっと一月を過ぎたばかりですからたいしたことはないが、だんだん時期が進むに従って、いよいよ忙しくなるし、手に汗握るということもあります。しかし今度は悪いほうのではなくて、良いほうですから、その点は大いに期待していいわけです。

△御講話おわり△

「『御教え集』十九号、岡田茂吉全集講話篇第十巻p14~16」