昭和二十八年二月一日 垂録17(3)

〔 質問者 〕そういうドサクサになってまいりますと、ふつうの人はどうしていいか見当がつかずに、まったく地獄でございます。

【 明主様 】それはたいへんです。ただ日本は病気は一番増えます。それは日本の霊界が一番先に明るくなるからです。しかし原子爆弾は少しも怖くはありませんから安心していていいです。原子爆弾をやるのはソ連とアメリカですから、この両方が危ないのです。この両方が壊し合いをするのです。それは原爆、水爆をやるでしょう。それでほかの小国には落としても無駄なのです。一発二億円もかかるのですから、そんな無駄なことをしてもしようがありません。日本などに落としても、つまらないことです。

 

〔 質問者 〕第一御守り様をいただいておりますから。

【 明主様 】そうです、それもあります。そこで落とすとすれば、ソ連のほうはモスクワで、アメリカのほうはニューヨーク、ワシントン、そのくらいやれば戦争は片付きます。だからそこだけは危ないでしょうが、ほかの所には落としてもしょうがないでしょう。

 

〔 質問者 〕どちらにいたしましても早いわけでございますので。

【 明主様 】早いです。ですから実際いって原子爆弾は怖いものではありません。頼んでも落としはしないでしょう。そういう無駄なことをしても損だから落とさないでしょう。ただ場合によっては威嚇的に一、二ヵ所落とすことがあるかもしれません。だから朝鮮に原爆を落とすとしても一発です。それで、あれは後に非常に恨みが残るので、アメリカはそれを非常に怖がっているのです。広島、長崎に落としたために日本人の感情を非常に害しているというのです。しかしあのために戦争が早く終わったのですから役に立ったのです。あれがなかったら、日本はもっと戦っていて、東京などはもっとやられてます。

 

〔 質問者 〕英国が原爆の被害を受けてやられるということは、いままで搾取したということに対する罪でございましょうか。

【 明主様 】それは無論吐き出さなければならない、というよりか、英国の富というものは、みんな泥坊して集めたものですから、それはどうしてもなくしなければならないのです。しかし英国は意気地がありませんから、原爆をやる前に手を挙げてしまうだろうと思います。

 

〔 質問者 〕現在でも、半分身を売っているような状態ですから。

【 明主様 】そうです。けれどもそれを助けようと思ってアメリカがそうとう援助をするだろうと思います。そこで英国が戦場になるわけです。英国の争奪戦ということはどうしてもあるでしょう。なにしろたいへんなもので、龍虎相争うという場面が出てくるわけです。つまり横綱が二人いるのですから。

 

〔 質問者 〕ソ連は原爆は充分に調っているのでございましょうか。

【 明主様 】充分とはいかないでしょうが、そうとうにできているらしいです。あんがい準備はできているでしょう。なにしろ奴隷を機械のように使ってますから、思うようにできます。

 

〔 質問者 〕飛行機などはアメリカあたりまで行けるだけの性能のものを持っているのでございましょうか。

【 明主様 】飛行機はすばらしいものがあります。ただ石油などはソ連のほうはずっと足りないのです。ですからそういう原料では、ソ連のほうはとても負けているのです。なにしろ石炭と石油はアメリカからみるとずっと少ないのです。石油などは五分の一くらいでしょう。そこでイランをソ連の自由にされまいとして、アメリカが金を貸すようにしたりして手を打っているのです。それは英国にはもう力がないからです。

 

〔 質問者 〕英国の崩壊が夜の世界の崩壊と一致するわけでございましょうか。

【 明主様 】それは英国は月だから、日が出れば光はなくなるのです。

 

〔 質問者 〕日本が力がつくわけでございますか。

【 明主様 】力がつくもつかないもありません。日が出るからなのです。ただ英国は日のために月が照るというのではなくて、日のために月は光がなくなるというわけです。

 

〔 質問者 〕将来はいろいろの教育やいっさいの文化は長足に変化していきますわけでございますので。

【 明主様 】そうです。一遍に変わります。その案は、私にはもうできてます。だから文明を新しく創造するわけです。

 

〔 質問者 〕従って救世教の信徒は重用になってまいりますわけで。

【 明主様 】それはたいへんなものです。新しい文明の担当者になるわけなのです。しかしその前にすっかり整理をしなければなりませんから、つまりその整理、地ならしです。

「『御垂示録』十七号、岡田茂吉全集講話篇第九巻p12~15」 昭和28年02月01日