教集18 昭和二十八年一月二十五日(2)

 いままで言ったのは病気のことですが、病気以外の戦争などもなかなかたいへんなのです。いま日本人が再軍備が良いとか悪いとか、平和がどうとかこうとか言っていることは屁みたいなことであって、なんにもなりません。それを社会党とかいろんな偉い人が鼻高になって言ってますが、虫や蚊が鳴いているようなものです。それどころでなく、だんだん世界がぜんぜん引っ繰り返るようなことになって行きます。私は『栄光』の「新年号」に「世界夢物語」という論文をちょっと書きましたが、あれは半分くらいのもので、あの先がたいへんですが、それはあんまり恐ろしいことなので、いまは早過ぎるから、書かなかったのですが、いずれ来年の「新年号」あたりに書こうかと思ってます。それは神様のほうではちゃんと決まっているのです。だいたいのことを言うと、いよいよ昼間の世界になると、太陽が東から霊界に出て、だんだん明るくなります。それで日本は極東ですから、日本から明るくなります。それから朝鮮、中国、中央アジア、西南アジア、ヨーロッパというように、だんだん明るくなって行くのです。それで、明るくなるとすると、いままでの汚いものが非常に日立ってきます。夜の世界では分からなかったもので、とんでもない汚いものがたくさんありますから、この掃除が今度始まるのです。それが神様のなさることです。それで神様は掃除をやられるのですが、しかしドタバタには立派な神様は手を出しません。そういう労働は悪魔にやらせるのです。そして神様は懐手をして見ておられ、指図されるわけです。それが人間界に現われてくるのです。それはだんだん分かってきます。これだけを言っておきますが、一番酷くやられるのは英国です。日本が戦争でやられましたが、英国はとてもそのような比ではありません。それはずいぶん気の毒なものです。それだけではなく、アメリカもあるし、ソ連も最後はたいへんです。それは、時期が来たらそういうことも書きますが、いまのところはこのくらいにしておきます。昼間の世界になるということは、東方の光がだんだん昇って行き、それが現界に現われるということで、これが根本です。

「『御教え集』十八号、岡田茂吉全集講話篇第九巻」 昭和28年01月25日