教集18 昭和二十八年一月十六日(5)

▽前節から続く▽

 それから今度私は『医学革命の書』というのを書き始めたのですが、これはいずれはどうしても書かなければならないのです。というのは、医学の間違いをいままでは本当に書かなかったのです。『明日<みょうにち>の医術』とか『天国の福音』を書くには書きましたが、いろいろな関係があって思いきって書けなかったのです。それは以前は言論の自由がないし、それからもう一つは、こっちに勢力がなかったから、あんなことを言っても人が相手にしないし、読まれるわけもないし、葬られてしまうという点と、あまりに変わったことを言うと、かえって変狂者扱いされるという点もあったからです。それからお蔭話なども豊富になかったのです。それがいまはすべての条件がよくなって、むしろ書いたほうがいいというようになってきましたから、今度は思いきって徹底して、医学や薬の間違いを書き始めたのです。このあとはもう書く必要がないから書きませんが、将来救世教の『バイブル』になるというくらいにします。これによって人間の病気は全部解決した、人間死ぬまで病気にかからないで無病息災でいられるという原理を書いてありますから、この本を一冊読めばもう病気の心配というものはなくなるのです。できあがったら、これを宣伝用として、病気なおしに来た人にひととおり読ませれば、少しも迷いはなく本当におまかせするという気持ちになるわけです。できあがるには半年くらいかかるでしょうが、この中には病気のことと、なおる作用、浄霊のこと、それから神様が浄霊を始められた意味などを理論科学的にすっかり書きましたから、これならどうしても徹底的に分かるわけです。その最初のほうだけができましたから、できただけをいま読ませます。

(御論文『医学革命の書』「序文」朗読)〔「著述篇」第一一巻一七八―一八一頁〕
 
(御論文『医学革命の書』「医学は迷信なり」「病気とは何ぞや」朗読)

 結論から言うと結局薬です。薬の恐ろしさということは、いままで充分に説いてありませんから、これから説きますが、結局ミロクの世というものは、人類から薬をなくしてしまうことで、これでミロクの世ができるのです。ただ薬という迷信が根強くはいってますから、その迷信をぶち壊すという手数がわれわれがやる仕事です。神様が浄霊の力を与えたのは、浄霊というのは薬をとることです。薬を減らす方法です。それでそんなに恐ろしいものを神様ともあろう方がなぜつくられたかということになりますが、それはやはりたいへんな必要があってつくられたのです。それもいま書いてますからいずれ分かります。そういうようで、薬を征伐するというのが根本の仕事と思えばいいのです。

△御講話おわり△

「『御教え集』十八号、岡田茂吉全集講話篇第九巻p364~365」 昭和28年01月16日