▽前節から続く▽
それから今度出版した『アメリカを救う』の本は、まだ徹底してないのです。ですからあれを読んだ人は必ずもっと徹底したものを読みたくなるのは当然ですから、そこでそのためばかりではなく私は前から、最後には医学についてだれが読んでも分かるような、そうしてありのままを忌憚なく説こうと思っていたのですが、ちょうどそういうことのために急に書きたくなったので書き始めたのです。いま一つは、いままで私が書いたものでは、まだ遠慮して書いたような点があるのです。というのは、やはり時期の関係もあるし、教団が世間から知られていないという点や、私などが誤解されていた点とか、いろいろあったので、どうも思いきって書く気がしないのです。というのは、まだ救世教にならないときとか、救世教になってからでも、まだ世間が本当に知らないうちにこういうものを書いても馬鹿にして、むしろ気違いじみたように見られる懸念がありますから、そこでなるべく遅らせていたのですが、もうそろそろこれだけのものを書いても、なるほどと思う時期になったと思うのです。それからまたいっぽう早く書いて知らせないと、人類を救う上において、苦しむ人が早く救われませんから、そういういろんな点において書き始めたのです。これこそ、病気に対することと、浄霊でなおるというような理論を、微に入り細にわたって徹底して書いてありますから、これが結局救世教のもっとも中心になり、『バイブル』のようなものになります。最初のうちは病気の説明が主ですが、だんだん神様のいろいろなお働きまで書いていきますから、分からせるにはこれが一番適当した本になるわけです。これはなるべく早く出そうと思いますが、もう半年くらいたったら出せるだろうと思います。これはアメリカだけでなく世界中に配るつもりです。その最初のほうのが少し書けましたから、それをいま読ませます。
(御論文『医学革命の書』「序文」朗読)〔「著述篇」第一一巻一七八―一八一頁〕
(御論文『医学革命の書』「医学は迷信なり」「病気とは何ぞや」朗読)
△御講話おわり△