教集18 昭和二十八年一月七日(2)

▽前節から続く▽

 それからだんだん浄化が強くなるために、信者の人は非常に浄化が強いのですが、これが一般になってくると、それこそたいへんなのです。それを世の中の人にできるだけ早く知らせようと思って、今度『アメリカを救う』の本を出しましたが、まだまだあんなことではとても分かるわけにはいかないので、今度書き始めたのは、ごく徹底したもので、これを読んだら分からないはずはないというように徹底して書いてあります。以前書いた『明日<みょうにち>の医術』その次の『天国の福音』と、書くには書きましたが、なにしろあの当時は今日と違って言論の自由はないし、教団のほうもごく微々たるもので、頭から軽蔑してますから、あんまり徹底して書くとかえって反対にとられる憂いもありますから、いい加減にぼかしたりしていたのですが、今日はそういう必要もなくなったから、どこまでも突っ込んで、どこまでも徹底して書きます。その「序文」とその次のができましたからいま読ませます。そうして付録として『栄光』に出ている私が批評を加えたお蔭話が七、八十たまりましたから、それを一〇〇例にして付録として添えますから、論文も徹底して、またその実例を読めば、分からないはずはないというわけです。

 (御論文『医学革命の書』「序文」朗読)〔「著述篇」第一一巻一七八―一八一頁〕
 
(御論文『医学革命の書』「医学は迷信なり」朗読)

 次は『地上天国』の論文に書いたものです。

 (御論文「薬が不幸を作る」朗読)〔「著述篇」第一一巻三七三―三七五頁〕

 いま読んだようにあらゆる不幸とか悩みというものの原因は薬なのです。ですから薬というものをなくすればミロクの世ができるのです。だから薬をなくすことは、つまり一般人が本当のことを分からなければならないのですが、これがたいへんなのです。こういうような本を読ませるべくだんだん世界的に運動するわけですが、その結果もし分かってきたら、分かるに従って大問題になるだろうと思います。これはおそらく見物<みもの>だと思います。仮に日本としても、「なるほど医学はとんでもない代物だ。これは絶対禁止しなければならない。薬というものはたいへんな毒だから、これもなくさなければならない」ということになると、それに関係した人は失業しなければならない。そうかといって分かった以上はそれを擁護することはできない。ではどうすればいいかということになる。つまり岡田の説を用いなければならないということになる。それでおまけにこれからだんだん浄化が強くなるに従って一般人に浄化が起ってきて、それはあっちもこっちも病人だらけで、片っぱしから人が死ぬという時代になったら、それもなんとかしなければならないというので、ここで政府が非常な問題にぶつかると思います。そればかりでなく、今年からだんだんアメリカのほうにもそういう宣伝をしますが、しかしその点はアメリカ人のほうが分かりが早いですから、アメリカのほうでも大問題になるだろうと思います。そうするとヨーロッパのほうにも響いて行くということになります。ですから将来は世界的に医学や薬を廃止する、ぜんぜんなくするというところまで行くに決まってます。おそらくいままでに例のない問題ですから、たいへんな時代になるだろうと思ってます。しかしどうしてもそうしなければ人類を救うということはできないし、また神様は百も承知でやられているのですから、いずれはこっちが勝つに決まってますが、それまでのいろいろなことは見物だろうと思います。それもそう長くはないだろうと思います。神様はちゃんとそういうように分からせることと、また分からなければならないような情勢にしますから、どんな大きな問題になってもべつに驚くことはありませんが、ただちょっと想像もつかないほどの事態になると思います。

▽次節に続く▽

「『御教え集』十八号、岡田茂吉全集講話篇第九巻p353~355」 昭和28年01月07日