▽前節から続く▽
それで『栄光』の「新年号」に「世界夢物語」というのを出しましたが、読まれたでしょう。だいたいああいうようになっていくわけです。それでいろいろの変化とか時の早い遅いはあります。それは要するに神様と悪魔の戦いですから、両方が千変万化の形をとりますが、だいたいはああいう形をとっていくのです。というのは東方の光が現われて、だんだん光が世界的に拡がって行きますから、朝鮮から中国、中央アジア、ヨーロッパと拡がっていきます。それでアメリカは別の意味で緯の国ですから、そこで経と緯を結ぶということになります。それで二十年に終戦になったということはその意味も含まれてます。ですから二十年に経と緯を結んだのです。十九年まではそうではなかったが、二十年で結ばれたのです。昭和二十年八月十五日に決まったのですが、そこでアメリカと日本を結ぶということは、体の代表と霊の代表、緯の中心と経の中心が結ばれたということで、それが二十年なのです。そこでアメリカと日本と結ばれなければならないというので、今度アメリカのロサンゼルスに支部をつくることになってます。その足がかりとしてハワイのホノルルにもつくるわけです。そうしてアメリカをだんだん開拓していくつもりです。ちょうど幸いにも『アメリカを救う』という本もできましたから、あれを宣伝用として大いに使います。それで日本文だけはできましたが、英文は来月か再来月になりますから、最初は日本文だけであっちにいる日本人に分からせようというわけです。英文に訳す人はとにかくその方面では第一人者だそうで、大統領に見せる文章もその人が訳するそうですから、翻訳についてはよほど手腕のある人に違いありません。それであれを読んだらそうとう問題になるだろうと思います。問題になれば大いに売れますから、アメリカで大いに売れるだろうと思います。ですから非常に外貨獲得の一助にもなります。外貨獲得というと大きな話ですが、そればかりでなく、救世教の財政も楽になりますから大いに仕事ができるだろうと思います。なにしろあっちは、いいとなると一遍に拡がるという国民性がありますから、その点においては非常におもしろいです。従って数も出ますし、アメリカで売れるということになると、日本人はなおさらありがたがって買います。無論ヨーロッパ方面にも売れるでしょう。神様のほうは、取らぬ狸の皮算用ではないと思いますから、そういうようでだんだん世界的になっていきます。
▽次節に続く▽