教集18 昭和二十八年一月二日(3)

▽前節から続く▽

 それから熱海の地上天国もようやく建築の運びになりましたが、いま基礎工事をやってます。これができてから、二、三月ごろ建築に着手する段取りになるわけです。それについておもしろい計画があります。それは毎日新聞社が主催になって、日本の新宗教を海外に紹介するという意味ですが、救世教、天理教、PL教などの管長、教祖の話とか、いろいろな設備とかを天然色写真にとって世界的に紹介するという計画です。ですから熱海の地上天国、それから箱根の美術館、神仙郷の庭園を天然色写真にとって世界的に見せますから、とにかく一遍に世界中に知れるだけは知れます。神様は急激に知れるようにするために、なかなかうまいやり方をすると思って感心しているわけです。それについて、両国の国技館が蔵前にできたため、いらなくなったので、それを毎日新聞社が借りるのです。その最初の仕事としていま言ったことをやる計画ですが、これも非常におもしろいと思います。そう言っては悪いが、こういう映画をとるのにほかの宗教ではあんまり材料がないと思うのです。天理教あたりは建物と図書館は立派なものがあります。しかし立派なものがあったところで、図書館は外国にあるのや、日本の国立図書館ほどにも完備してないと思います。ところでこっちの熱海、箱根での、この施設は外国にもありませんから、日本の新宗教にもこういう変わったすばらしいものができつつあるということは、大いに日本の国の一つの誇りとしてもいいと思います。それでこれからこっちは梅が咲き、つつじが咲きますし、箱根もいまにさつきが咲いたり桜が咲いたりするから、そういうものを咲いた都度写していくと、そうとう長尺物になります。それからメシヤ会館もこの暮れあたりに外郭ができますから、それもあとから追加して写す予定になってます。そういう具合で、そういった面からも世界に知らせるだけのことはできるわけです。

▽次節に続く▽

「『御教え集』十八号、岡田茂吉全集講話篇第九巻p327~328」 昭和28年01月02日