教集18 昭和二十八年一月一日(5)

▽前節から続く▽

 それから『アメリカを救う』の本も、日本文のほうはできあがって今月から売りだすことになってます。英文のほうは来月か再来月にはできるでしょう。それとともに樋口さんが近くハワイとアメリカに行く予定ですが、最初はたぷんハワイのホノルルでしょう。それからアメリカはロサンゼルスに本拠をかまえていよいよ外国の活動にうつるわけです。しかし外国と言いましてもアメリカあたりは本願寺とか天理教、生長の家という宗教団体で支部を何ヵ所もつくって信者もそうとういます。ところが私のほうはそういうのとはぜんぜん違います。ほかの宗教は日本人の移民が目的になっているのです。だから外人はごく少ないのです。このごろはアメリカあたりで仏教信者がだいぶできつつあるようですが、これはキリスト教に満足しないで、なにかを信仰したい、なにかの宗教を研究したい、という人が、キリスト教ではおもしろくないという人が求めて、求めるとすればやはり仏教ですから、それを研究するかたわら……信ずるという人はごく少ないのですが……そうとうあるにはあるようです。ところが私のほうはそういったような意味とはぜんぜん違って、本当に救世主<メシヤ>的の大救済なのです。そういうように外国の、アメリカならアメリカ人を救うのが目的です。ですから将来あっちで英文『栄光』を発行しようと思ってます。それから英文『地上天国』というものを作ってあっちの人に大いに読ませようという計画です。これは二十八年という数字と関係があるのです。さっきも言ったとおり霊体を結ぶということは、霊が日本で体がアメリカです。それを結び、そうして開くという二十八の意味が、そういう計画にもなってます。それでアメリカで評判になるとか、そうとう注目されるようになればしめたものです。そうすると日本人が非常に早く救われるのです。もしも日本人がアメリカに行って「君の国では救世教というたいした宗教ができたが、あれはどういうものか」という質問をされますから、日本人でアメリカに行くには、少なくともだいたい救世教のことを知っておかなければならない、というようなことになるだろうと思います。そうして、アメリカでそうとう問題になれば、日本人を救うのに大いに力になるのです。それはどうせ神様がうまくやられますから、とにかく今年から非常に発展するばかりか、いろんな方面がおもしろくなります。神様の計画はまだいろいろありますが、やっぱり時期ですから時期に応じてそれが出てきます。また時期に応じてその都度お話をし、発表します。今年からはそのつもりで大いに楽しみにしてもらいたいと思います。

△御講話おわり△

「『御教え集』十八号、岡田茂吉全集講話篇第九巻p322~323」 昭和28年01月01日