教えの光
――御教えに精神病、癲癇、その他霊憑りの者は御神前に休ませるとよいとのことでございましたが、主人夫婦が階下に寝て、病人である子弟が二階の御神前に休ませていただいてもよろしいのでございましょうか。
右謹んでお伺い申し上げます。
ふつうの場合はいけないが、病人の場合は差し支えない。
――謹んでお伺い申し上げます。
再縁せる女の信者の場合でございますが、自分の実家の先祖代々の位牌と、亡くなった主人の先祖代々の位牌およびその主人自身の位牌の順序をどのようにしたらよろしいのでございましょうか。御教えのほどお願い申し上げます。
その主人の先祖が一で、主人が二でよろしい。
――御仏壇の御位牌の位置についてお伺い申し上げます。分家した兄弟の位牌と、自分の子供の位牌の順序。また嫁入りした姉妹の位碑と自分の子供の位牌の順序をお伺い申し上げます。
両方ともその家の子供のほうが上でよい。理由はその家の家族は主であり、他の家はすべて従であるからである。
――私の親友、故N・M(釈恵啓信女)は、昭和二三年一一月一日に二一歳にて死亡いたしました。肺病のため感染するのを恐れてか、死亡いたしましたことをいっさい私たちに知らせてくださいませんでしたが、一日午前三時に夢にて私が神社の鳥居を潜ろうとした折に魂にぶつかりました。振り返ってみますと、その魂はNさんの後ろ姿でして、夢を見終わって気がつきますと枕元が涙で濡れておりましたが、そのときはまだ変だなと思っただけでしたが、その翌日より毎晩一六日の朝まで「Aさん寂しいから来てほしいのに、今日も来てくれない、今日も来てくれない」と夢をみせますので、一六日O町のお宅へ伺いましたところ、夢の通り一日に亡くなっておりました。このことによって私は霊の存在を知りました。その後一カ月くらいして午後九時ごろ床に入りますと、すぐ枕元左側に薄黒く「ボーッ」としたものが立ちました。私はNさんであることがすぐ分かりました。N「生前Aさんに逢いたくてたまらなかったが、逢えずに別れてしまいこんな寂しいことはない」と申しますので、私は良く言いきかせましたところ、喜んで帰りました(このころ『天国の福音』を拝読いたしておりました)。
あまり良い所へ行ってないのだと思っておりましたところ、昭和二三年一二月末の午後九時に床についてすぐ、左側に歴然と聖観音の御姿を拝しました。御姿は七分くらいにて天井にとどくくらいの大きさにてベールを冠っておられました。私の顔を見てだまって笑っておられました。私はびっくりするとともに、なんとも言えない陶酔感に打たれ、しばらくして良く見ますと観音様はNさんなのです。そして観音様は「なにをそのように悲しむのか。悲しむことはない、必ずあなたの望み通り一週間後実現します」と申されて消えました。その後はなんとも言えない良い気持ちでした。このころ私はお友達と洋裁店を開こうと思いまして、母親に相談いたしましたところ、反対されましたのであきらめておりました。それが霊の通り実現いたしました。このとき側に寝ております妹二人は床の中へ入ったばかりでしたので話をしておりました。それより三カ月くらいしてまた同じ時刻に現われました。このときは第一回より御姿からはいっそう強いお光りが拝見いたされました。そしてそのときの言葉通り一週間後に私の有利なことが実現いたしました。また私は好きで古流のお花も習っておりました。そのとき観音様は「お花をやるのもある時期まで許す」と申され「その時期は「カイトウ」を取るまでである」とのお言葉でした。私は「カイトウ」とはなんのことか分かりませんでした。それから四カ月くらいしてまた同時刻に現われました。その折は第二回よりさらにお光りが強く拝されました。このときもいろいろ教えてくださいました。
昭和二四年一〇月のある晩、午前二時に目が覚め階下のお手洗へ行こうと起き上がりましたが、なんとなくシンとしていて急にこわいような気がいたしましたので、床の上に坐り掛け蒲団を肩にかけておりましたところ(一〇分くらい)、欄間の所より、なにかヒラヒラ落ちてまいりました(ちょうど昼間明るい所で空間のゴミが見えるように)。まわりはみな板戸を閉めて電灯は消してありますので見えるはずがないのに、と思った瞬間、そのゴミのごときものは黄金色もまばゆい聖観音で、御身体より黄金の光りを長く引いてゆるやかに降りてまいりまして、私の眼前で止まりました(大きさは一寸八分くらい)。観音様「奇なる縁によりて汝の身体を私の永遠の安住の地と定める。よろしく肝に銘じよ」と申されまして、私の咽喉に鎮座いたしました。
私「入られたのはたいへん嬉しいが、咽喉の所に観音様の御姿が見えるのでは世間の人に笑われ、見世物にされてしまうので困る」と申しますと、
観音様「汝に見えても、他の者は霊眼開けぬゆえ見えぬから安心せよ」と申されると、私の目が開き御姿は見えませんでした。気がつきますと、まだ床の上におりました(私の感じました点は、各回とも御姿拝見までは目を開いておりますが、会話中は目を閉じているらしく、お話が終わりますとパッと目が開きます)。
私は二二年九月よりUさん(ただいまは信仰をやめております)に毎日かかさず御浄霊をいただいておりましたが、御守り様は拝受いたしておりませんでした。Nさんに最後に逢った折(死ぬ一月前)、お道のお話をいたしましたところたいへん喜んで「ぜひ一日も早く御守り様をいただいて多くの人を救ってほしい」と言われましたが、もしほんとうに病気がなおせなかったら困るなど考え、約束はしたものの一周忌を迎えてもまだ御守り様をいただかずにおりましたが、もはや、神の存在を否定することはできなくなりましたので、二四年一一月二八日御守り様を拝受いたしました(これまでは神仏を拝んだことなどありませんでした)。
教修後は地獄の霊が救ってほしいと二〇名くらいまいりました。また救われて霊界にてお光りをいただき、働いている霊が四名まいりました。その他狐霊なども来て邪魔をしたりするので悲観しておりましたところ、Nさんのお母さん(生霊)がまいりまして「このたびMが床の間の上に行かれるようになった。家でもお祀りしてあるが、ぜひAさんとEさん(御光り拝受した友達)に祀ってもらいたい」といって位牌を床の間に置き、「お宅にありがたいお軸があるからぜひそれを床の間に掛けてその脇に位牌を置いてほしい」と言って帰りました。そういうものは家にはありません。両親が理解ありませんので、七月一三日に御屏風観音様はお祀りさせていただきましたが、御神体はまだお祀りいたしてございません。その後すぐNさんが現われました。御姿はベールをぬいだ観音様でした。
N「床の間に大光明如来様をお祀りしてお道のためもっと協力してください。そうすれば私はあなたのことを一生守護します」と申されました。それから二カ月くらいして『地上天国』の御神書を拝見いたしまして驚きました。表紙のメシヤ観音とまったく同じ御姿でした。その他大型トラックに二度ひかれるところを目前に御姿現われ、私をさえぎりましたので、すれすれのところを助かりました。このときもメシヤ観音の御姿でした。
二七年八月一七日初めて箱根に御参拝の折、御神前を見てびっくりいたしました。それは去年、あと五年後には私の家がこうなるからと知らされました、私の家の御神前と同じだったからです(そのときは身魂が磨かれれば、もっと先のことを知らせるとのことでした)。ただ右側にありました立像が夢の中では、メシヤ観音様でありまして、純金でできておりました(その観音様がNさん)。さっそくお参りをすませ、さらにびっくりいたしましたことは、その立像の観音様が非常に喜ばれ、お笑いになったと見るや私に霊波が感じられました。
「Aさん私は長い間あなたの来るのを待っていました。今日こうして逢えたことは実に嬉しい。ぜひいっさいを捨ててお道のために協力してください」と涙を流さんばかりに喜ばれました。この日は御明主様より御浄霊をいただきました際、御光りを良く拝見させていただきました。
また三年前に観音様が申されました通り、一〇月一日に古流家元より華務会頭に任ぜられました。そして最近もたびたびメシヤ観音様がお出ましになられまして「一年も二年も考えている場合ではない。時期が切迫しておるから早くすべてを投げ打って御神業に入りなさい」と申されました。すると今度は狐霊、狸、龍神などの邪神が無数に押し寄せてまいり「御神業に入れば取り殺してやる。最後まで邪魔してやる」と申します。
右に関しまして他の救われた霊などは人間と同じ姿ですが、Nさんのみはどうして観音様の御姿なのでございましょうか。天国にお救いいただきますと、観音様のような御姿になれるのでございましょうか。それとも狐霊のいたずらでございましょうか。なにか観音様と御関係があるのでございましょうか。
謹んでお伺い申し上げます。
Nさんは、元々聖観音の御魂であり、人間となって救いをされようとしたところ、誤れる医学のために生命を失くしたので、あなたに自分の代わりとなって、救世の業をしてもらいたいので、いろいろ不思議を見せたのだから一日も早く熱心な信者になって働きなさい。
――私の妻、S(五三歳未入信)。本年春ごろより食欲進まず、一日二、三回嘔吐(黄色い液)をなし、四月初めに医師
の診断を受けましたところ、胃下垂と言われ服薬(水薬はたいへん強く、畳の上などにつくと薄黒色に変色する薬)一〇日間ほどいたしましたが良くならず、五月一九日に近くの病院に入院(一カ月)、その間新薬ナイトロミン注射四回、ブドウ糖注射約三〇回、輸血七回、リンゲル注射三回をいたしましたが、あまり効果なく食欲もあまり進まず、ときどき嘔吐(黄色の液)をなし、便通もなく、そのために浣腸(十数回)にて排便をしておりました。レントゲン写真の結果胃癌と診断され、手術をしても覚束ないとのことにて、病院を退院し自宅にて静養(退院後は油瀧大神の信仰にて小康を得ました)いたし、食欲は少しずつ出るようになりました。八月に至り食欲も不良となり、ときどき嘔吐いたし、そのため体はたいへん衰弱し困っておりましたところ、知人から本教のありがたいことを知らされ、さっそく近くのK支部にお願いに行き、御浄霊をいただきましたところ、たいへん気持ちもよく、浣腸もやめて続けて御浄霊をいただきますうち、いままで浣腸して排便しておりましたのが、数日後排便(黒色の粉の固まりようのもの)あり、本人もたいへん喜び、初めて御神力の偉大さを知り支部へも二回お参りできるようになり、先生からいろいろお話もうけたまわり、九月二二日にO中教会本部で、私と娘(F)二人入信さしていただき、その上、ありがたき光明如来様も拝受し、二五日の箱根の大祭にもお参りさせていただきました。一〇月五日には光明如来様を御奉斎さしていただくことになっており、一同あまりのお蔭に喜んでおります。現在の病状は、右側延髄部と右頸部に特に固結があり、頭は絶えずはっきりせず、なにか被ったような感じでございます。また腹部、特に胃部は全体に固く、少し腫れ上がっており、直腸の辺りも固く、押すと少し痛みがあります。御守護により食事も果物なども少量ずついただけるようになり、また夜はたいへん楽に寝られるようになり、本人も非常に喜んでおります。
ときどき嘔吐いたしますのと、食後胸の下辺りが苦しみますが、しばらくすると楽にしていただけます。たいへん衰弱しておりますが、お蔭で散歩もできる状態でございます。
右胃部の固いのは薬毒のためでございましょうか。また霊的でございましょうか。
御浄霊はどこが一番大切でございましょうか。今後いかがいたしましたら早くお救いいただけますでしょうか。
御垂示のほど謹んでお願い申し上げます。
なお本人は三〇歳のとき、産褥熱にて八カ月注射療養をいたし、三十二、三歳のころ喘息にてエフェドリン錠剤約五〇錠、三十六、七歳ごろ子宮筋腫にて手術し、二〇日ほど入院加療しております。
この人は薬毒被害者の見本みたいなもので、病気全部は薬毒の固まりであるから、種々の排泄物によってだんだん良くなるのである。従って長くはかかるが必ず治る。浄霊は薬毒の固まった所をすればよい。無論できるだけ力を抜いて浄霊すれば、早く溶けるし、回数も多いほうが早く治る。
――K・T(三三歳)。昭和二七年二月入信させていただき、三月御屏風観音様を御奉斎させていただいております。昭和二四年五月ごろより腰が痛み始め、医師に診断を受けましたところが坐骨神経痛とのこと、注射は局部へ二〇本くらい打ちました。漢方薬も一カ月くらい続けて服みました。鍼灸も五、六回やりました。昭和一八年に盲腸を手術いたしました。
本年一月三日に親戚の者より本教を教えていただき、さっそく支部にまいり御浄霊をしていただき、一〇日目ごろに少し良くなったと思っておりましたが、また、しだいに痛みが元のようになって、現在両足も痛むようになりました。続けて六カ月くらい御浄霊を受けました。その後は二日に一回くらいしていただいておりますが、別に変化がございません。現在御浄霊は腎臓と局部を主としていただいております。ちなみに四代前の先祖に男が神経痛で病死しています。三代前の男、当時二三歳は海に落ちて死んでおります。三代前には男が男女の折り合い悪くなり、子供のある仲を結婚せず別れて、その後、女は非常に恨んで死んだそうです。私は最近分家いたしましたが、本家ではその後より山林や畠はしだいに売り払うようになり、現在は親も私たち兄弟もみんな経済的に非常に困っているしだいでございます。妹(長女)は三年前に結婚いたしましたが、昨年離婚して帰っております。なにか霊的関係でございましょうか。その他御浄霊箇所の御教示のほどお願い申し上げます。
これは霊的関係はなく、薬毒のためである。神経痛のとき薬を用いるとともに、よく固めたので治るにも暇がかかるのである。しかも痛みは浄化のためであるから結構で、辛いだろうが痛めば痛むほど早く治るから、我慢しなさい。
――昭和二四年二月入信いたしましたY・K二六歳でございます。二六年一一月ごろより腰痛の御浄化をいただき、その都度御守護いただき、二七年六月ごろより発熱、咳嗽、喀啖の御浄化が加わりましたが、父がお道に反対のため無理に仕事を続けておりましたので、だんだん衰弱いたしました。九月一五日ごろより激しい腰痛(臍の右横一寸五分の所の奥)と発熱、咳嗽、扁桃腺との御浄化をいただき、現在は左頸部淋巴腺が腫れ、歯が痛み、左耳はぜんぜん聞こえなく、肩、右耳下腺、延髄にかけて頭部全体は重圧感あり、咳嗽と発熱の御浄化にて食欲は粥食を二杯くらいいただいておりますが、衰弱が加わりつつあります。なお先妻は二四年四月結核にて帰幽いたし、二五年一〇月再婚いたしました。御屏風観音様は二四年四月に御奉斎いたし、御神体は本部にお願い中でございます。一〇月一日親戚の光明如来様をお借りいたし、御奉斎させていただいております。御浄霊は毎日母と妻、また教会からは隔日に来ていただいておりますが、御浄霊の急所について、また、先妻との関係などありますものか、謹みて御教え賜りたくお願い申し上げます。
これは霊的関係はない。全部薬毒であるから、浄霊によって、気長に排泄するより治しようがない。浄霊の急所は苦痛のある所、熱のある所、固まりのある所を見つけてすればいい。