【 明主様 】いまも出がけにラジオの「婦人の時間」で、よく出る人で、なかなかうまい人ですが、今度の池田通産大臣の失態の話が出ましたが、つまり池田というのは前から危なっかしくて、私は好かないのです。なんとなく慢心しているようなのです。
〔 質問者 〕写真で見ましても、上品さという所がございません。
【 明主様 】そうです。写真を見ても、いけ好かないです。だからいつか二度ばかり失言問題があった。今度もとうとうやったのですが、もう一修行しなければ駄目です。ああいうことも実に頭が悪いのです。それからもう一つは、人間はたまには失言もするから、そのときに謝れば良いのです。それを変なことを言うからいけないのです。「僕が間違っていた、言葉のアヤであそこまで言ったのは間違っていた」と謝罪するのです。そうすると割合に軽くすむのです。それをなんやかやと言い訳するから、きたないし人が同情を持たないから、好感を持たれないのです。ああいうところは実に馬鹿です。長い間大蔵大臣をしていて、あのくらいの頭の悪さです。それをまた、吉田首相がかわいがっているのですから、吉田首相という人もずいぶん欠点はあります。あのくらいの偉い人でも、見ていると危なくて注意したいと思うことがよくあります。この間鳩山さんが馬鹿に威勢良く、自分が次の総理にでもなりたいようにみえていたが、あれから鳩山さんに対する社会の感じが悪くなった。ああいうことが馬鹿です。なにしろ病人で、政界からも隠退していたのだから、もっと柔らかくふわっとして、吉田首相を立てれば、ほかの人でもなるほどと思います。あれでは体が良くても総理にするのは危ぶむという気持ちが起ります。あれだけの人ですが、実に頭が悪いというか、おかしいところがあります。私は始終論文を書いてますが、最初の『光』新聞時代に金近ともう一人いましたが、ふつうは三〇号くらいでたいてい行き詰まってしまうが、種が尽きないであとが出るのは珍しいと言ってましたが、そのときが五〇号で、いまは一八四号です。あとからいくらでも出るのです。それはなにかと言うと、あんまり世間の人が欠点だらけなので、いくらでも出るのです。だからいかに間違っていることが多いかということが分かるのです。
〔 質問者 〕お書きなさいます場合に、その主題をお考え遊ばされるのでございますか。
【 明主様 】考えるどころではなく、後から後から出てきて困るのです。だから考えるということはありません。造営の場合でも、こうしよう、ああしよう、どうしたら良いか、ということも、ほとんど考えることはありません。ただそういう時期が来るとパッと頭に出てくるのです。だから「地上天国」に行くと、ここをああする、こうするということが瞬間的に頭に出てくるのです。それでちょっと考えて分からなければやめてしまうのです。それは実に早いです。もっか頭の中には会館ができて、そこの幕の模様までちゃんとできているのです。ただ時期によって、ここをどうしようかと思って、考えが出ないときはそのままにしておくと、時期が来るとパッと浮かぶのです。
〔 質問者 〕展望台のほうを先におやりになられますのでございますか。
【 明主様 】そうではありませんが、トンネルで続けてますから、同じに造るつもりです。しかし毎日新聞社が企画してますから、展望台を先にしようというのです。会館のほうはたいへんですから、展望台のほうが先が良いでしょう。あれならわけはありません。