昭和二十七年十月二十五日 『地上天国』四十一号

――私は昭和二六年六月入信、大光明如来様、御屏風観音様、大黒様を奉斎させていただき、昭和二三年一二月より現住所にて砕石採取業を開設、本県各土木事務所を需要先として納入いたし、作業人員一日平均二〇人くらい使役して生産搬出に努めておりますが、昨二六年三月ごろ砕石工場の山の地滑りの天災をこうむり、砕石工場機械設備いっさい大破損を生じ、幸い人畜には被害なく、その後ようやく復旧いたし、今日まで生産を継続しておりまして、尊き御神業の御奉仕の万分の一端なりと努めさしていただき、当A支部、K先生のもとにて御浄霊御指導いただいておりますが、私の経営の事業面が意のごとく進捗せず、貨物自動車事故および設備の電動機クラッシャー、エアーコンプレッサーなど交わる交わる故障など多く、なおまた税務署関係などは、こんな田舎に工場などの設備ない関係か、利潤の見込みを多額に要求され、まったく工場閉鎖の一歩前の現状でございますが、これもやはり私に課せられた罪穢の御浄化とでも申すものでございましょうか。もしや不相応で他に事業転換の時期のお知らせではございませんでしょうか。特別の御慈悲をもちまして明主様の御垂示御救い方賜りたく、謹んでお願いいたすしだいでございます。

 次に私は昭和三年より昭和一五年まで、満一二年間県土木部勤務退職後F市に工務所を開設なし、一般土木工事測量設計業をなし、その後二ヵ年間S占領軍司令官C・R・ダグラス中佐のもと、ニックネーム「スピード」設計顧問として採用され、同中佐在日間仕えさしてもらい、引退の上現在の事業に着手今日に及んでおります。

 以上参考まで申し述べさしていただきます。

 現在の砕石業は、あなたには適していないから、転業したほうがいい。そうして大光明如来様によくお願いするとあなたの心に次の業が浮かぶから、その通りやればうまくゆく。

――昨年七月耳鳴りが激しく、いろいろと御守護をいただき入信さしていただいた者でございますが、本年九月主人より、女ができた店をもたせてやりたいという意味のことを打ち明けられましたが、現在生活にそれほどの余裕もないのに驚くほかはございませんでした。現在主人(M・K四〇歳)は、H瓦斯会社A工場製造第二課長をいたしております。家庭は二人のみで私ども夫婦は結婚後一五年になりますが子供がなく、従って夫婦の仲もあまり思わしくなく、と言って、これということもなく過ごしてまいりました。私がお道に入信させていただきましても主人は特別反対はいたしませんでしたが、関心ももたず、ただ御神体、御屏風観音様の御奉斎はどうしても許しませんでした。

 従来も夜帰ってこないこともございましたが、会社の会合とかいろいろ申しますので信じておりましたが、このたびの話で、すべてが明らかになったしだいでございます。相手の女と申しますのは未亡人で、ある料亭の仲居をいたしております。すべては私の不徳のいたすところ、信仰浅きゆえと、教会にお詣りしてお願い申し上げ、努力さしていただいておりますが、打ち明けられた日からはすべてが極端で、同じ部屋でやすむことも嫌い、口ぐせのように別れよう別れようと申し、ほとんど帰ってまいりません。M家は現在稲荷信者でございます。いまから三代前事業に失敗し、稲荷信者になったとのことでございます(それ以前は真宗)。祭神は熊崎稲荷大明神と熊代稲荷大明神でございます。また最近ときどき蛇の夢に驚かされます。主人の乱行と右のいろいろの事柄と関係がございましょうか。なにとぞ御垂示のほどお願い申し上げます。

 なおこのような場合、いかなる心がまえでいればよろしいのでございましょうか。御教えのほどお願い申し上げます。

 この原因はあなたに霊的罪穢があるからで、それの浄化作用である。従って夫を怨まず、ひたすら神様の御用をし、人助けをすることである。それによって罪穢はだんだん減るから苦しみは軽くなり、幸福な境遇になるのである。

――謹んでお伺い申し上げます。

 次男T(満二歳)、昭和二五年九月二日に安産いたしました。生後一五日くらいは、なにごともなかったのですが、そのうちに鵞口瘡<がこうそう>(俗に白下)ができ、それが治ると二〇日目くらいからそうとう強い熱が出、主人がわからぬため医師にかかり注射を一本射たれましたが、御浄霊をいただきすっかりよくなりました。その後別に気づきませんでしたが、いつの間にか目をパチパチ動かすようになり、両手で常に目を蔽うようにし、泣いても涙がぜんぜん出ませんので心配のあまり医師にかかれとか、こうすれば治るとか、いろいろ薬をすすめられましたが、いっさい神におすがりする以外ないと思い、御浄霊を続けておりますが、お蔭様にて、目のパチパチ、上下にゆれるのがよくなり、凝視することも少しはできるようになりましたが、まだ瞳が大きくなったり小さくなったりして眩しいようです。最近までは全身の痙攣もたびたび起りましたが、ただいまではすっかりよくならせていただきました。体のほうは発育遅れて未だに立つことも歩くことも、口を利くことも、耳も遠く、目もよく見えないようでございます。

 このごろは頭をよく振り、頭を畳につけて高這いのようになり、二、三歩這っては坐っております。後頭部にはグリグリが多く、常に頭全体に徽熱があります。御浄霊いただくとすぐ下がります。初めは頭に手を触れると嫌ったのですが、最近ではたいへん気持ちよさそうでおとなしくして受けます。このまま御浄霊続けていただけば、どの程度までにならせていただけるものでございましょうか。お伺い申し上げます。

 なにかほかに霊的に関係していることはございませんでしょうか。お伺い申し上げます。

 ただいま御屏風観音様は御奉斎させていただいておりますが、夫がまだ分からず、三年前(この子供が妊娠する前)ふとしたお道のお話から急に二階に昇り、もったいなくも御神体に手をかけてしまいました。こうした大きな御無礼のため、このような御浄化をいただいたのではないかと存じます。なにとぞ御教示賜りたくお願い申し上げます。

 これは死霊が憑っているので、その霊の死ぬときの状態が現われているのである。これを治すには御夫婦揃って、信仰を熱心にし、徳を積まなければ、まず難しいであろう。しかしあなたが御主人に早く分からせようなどという気持ちを捨て、できるだけ機嫌をよくするようにし、要領よく人助けをして、よく神様にお願いし、御神書もできるだけ読むようにして時節を待っていれば、いずれは子供もだんだんよくなり、御主人も信仰へ入るようになる。

――私の母(五九歳)は二四年初めごろより右手が痛み始め、神経痛風にて困っておりましたところ、また左手も痛み始め、しだいに両足にも及んでまいりました。その年一一月に入信直後、風邪の御浄化にて一ヵ月余り床につきました。それから歩行困難となりながらも痛みは続きました。翌年二月御屏風観音様をお迎えし、一一月には光明如来様を奉斎させていただきました。その間、私が(二四年七月入信)御浄霊させていただいておりました。二六年五月ごろより歩行不能となり、日々の食事、用便いっさい自分ですることができなくなりました。それに加えて頭は燃えるように熱く、頭痛も激しく、夜は眠ることができず、手足の痛みはますます激しくなりましたので、妹婿(二四年七月入信)に毎日御浄霊いただいておりました。私の家は入信以前から天照大神、豊受大明神、石槌大権現などの神々を祀っており、入信後も信仰を続けており、また人の勧めるままに祈祷所へも詣りました。後でまことに申し訳ないことをしたと後悔いたしております。このような状態が夏まで続きました。秋ごろから少しは眠れるようになりましたが、体の自由はまったくきかず、その上しだいにものが言い難くなりました。

 現在では頭の中心がなにかで吊り上げられているような痛みがあり、また感情が激しく、ちょっとしたことにも非常に喜んだり悲しんだりし、笑ったり泣いたりすることが止まらず困っております。しかし反面夜はいくぶん楽に休ませていただくようになり感謝いたしております。

 なお父は一八年、故郷にて心臓麻痺にて死去いたし、その地にて埋葬いたしました。土地の風習にて位牌は亡父と現在浄化中の母と一つ位牌に戒名を書いて祀っております。これでよろしゅうございましょうか。お伺い申し上げます。

 右のような状態で非常に困っております。私たち親子の信仰の足らざるを深くお詫び申し上げつつも、なにか他に原因があるのでございましょうか。なにとぞ御垂示のほどお願い申し上げます。また現在の御浄化につきまして、御浄霊の急所を御教え賜りたく伏してお願い申し上げます。

 それからもう一つお伺い申し上げます。父は故郷(兵庫県)にて死亡したため、その地に埋葬(土葬)してありますが、あまり遠方のため、また子孫との関係もございますので、呉に墓を建てたいと思いますが、よろしゅうございましょうか。またその場合、どのようにいたしたらよろしゅうございましょうか。お伺い申し上げます。

 この原因は薬毒が頭へ固まっているためで、霊的ではない。従って浄霊は頭部を探って熱のある所を主にしてすれば、少しずつよくなってゆく。また墓のことは、ある程度病気が全快してからでもよく、そう急ぐことはない。戒名はそれでよろしい。

――明主様、謹んで私の長い御浄化につき、お伺いを申し上げさせていただきます。

 私は昭和一四年二月九日(私の一九歳の誕生日)、学校より帰宅後なんとなくだるく、昼寝をいたし、二、三時間後に起きましたところ、両足がしびれ、特に右足が重く、大小便も同時に止まっておりました(この間発熱なし)。もっともこの発病前三カ月ごろより両手が小刻みに震えました。町医よりT大へ入院、先天性梅毒と申され、その後S病院にては脊髄腫との診断にて手術を受け、以後は漢方、温泉、灸と長病人のおきまりのコースを辿り、昭和二一年三月二二日私の父が亡くなり、その葬儀の晩に私の義兄(信者)よりお道を聞き、さっそくにN町のH先生宅にまいり御浄霊をいただき、気長にとの先生のお言葉にて、母ともども御守り様を拝受、以後教会と自宅とにて一生懸命に御浄霊をいただきました。半年後にシャックリを一一日間も止めどもなく出させていただきました(以前に服んだ漢方薬の臭いがある唾液が出ました)。私たちは分家でしたが、御屏風観音様をいただき、祖父が一八年間も病床についたまま死亡しておりますので、その位牌を祀り、そのほか母の兄で勤め先で急死(死因不明)した仏もお祀りいたしてあります。その間、私は外出先と自宅とにて、二度も意識不明となり、腰が抜けたようになりました。このころ、H先生がお道を止められたのでⅠ中教会に入会いたしました。昭和二四年四月ごろより左足が重くなって歩行困難となりました(この折も発熱なし)。昭和二五年二月一日に光明如来様を御奉斎させていただき、会長先生のお言葉もあり、庭に池を掘り、自製の社を造り龍神様のお祀りをいたしました。実は発病前(昭和一三年八月)、鎌倉の避暑先にてある家中の蛇を友達とともに殺したことがありました。

 さて私は御浄霊をいただきますと(特に後頭部から脊髄)、自分ではそうする気もないのにひとりでに頭が後方にそるようになり、少時して今度は、前方に下へ下へと下がります。また、両肩を左右に振ったりいたしますが、御浄霊を止めるとその動作も止まります。自分ではどうすることもできません。本年三月ごろより、頭の御浄霊を主にいたしておりましたところ、頭の芯が痛く、顔がしびれるように感じ、目脂が一〇日ほどそうとうに出させていただきました。また、左足の膝頭より多量の排膿をさせていただきました。現在腰に力が入らず、足も自分の物ではないように重く、母と二人にて不自由な生活をいたしております。この御浄化の原因および御浄霊の箇所につき、なにとぞ御垂示くださいますようお願い申し上げます。重ねての御守護をお願い申し上げます。

 これは薬毒病であるから、全身を触ってみれば、熱のある箇所、固まりのある箇所、痺れている箇所を浄霊すれば、少しずつよくなってゆくから、神様にお願いしできるだけ御神書を拝読し、気長にしていれば、それでだいたいは治る。

――私の二男でございますが、生後一一〇日ごろより毎日ひきつけを起すようになり、現在生後一四〇余日になりますが未だに首がしっかりすわりません。首の右側がやや高く熱が多少ございます。また私の弟が一歳と二歳で死亡いたしておりますが(死亡原因不明)、お祀りしておりませず、さっそくお祀りいたしました。私の従兄弟で首つり自殺をした者および水死者もございます。二男の浄化とこれらと関係ございましょうか。また胸がたいへんへこんでおり(鳩尾のやや上部)、医学では佝僂病性腺病質体質とか申しておりますが、いかなるわけでございましょうか。御浄霊はどこをいたしましたらよろしゅうございましょうか。謹みて御垂示賜りたくお願い申し上げます。

 御屏風様は、昨年六月御奉斎、御神体はまだでございます。

 これは霊的ではない。薬毒のためであるから、全身を触れば熱のある箇所があるから、そこを浄霊すれば少しずつ治ってゆく。この原因については二種ある。一は生後間もなく注射したためか、一は妊娠中または直前服薬または注射を多くしたなどである。

「昭和二十七年十月二十五日 『地上天国』四十一号」 昭和27年10月25日