〔 質問者 〕解除組が進出したようですが、日本の民主主義の行き方と逆行するということはございませんでしょうか。
【 明主様 】ありません。解除組と言っても、みんな政治家です。ところがあの時分の政治家というのは、自分が戦争を企んだのではないので、軍人に引き摺り込まれたのです。
〔 質問者 〕頭が古いということは。
【 明主様 】ありません。いまの政治家よりかえって良いです。私は解除組が出たということは良いと思ってます。やっぱり世の中のそうとうの経験を得てますから、まずたしかです。かえって学校を出た若いほうが危ないです。
〔 質問者 〕久原さんとか楢橋さんとか福島さんというような人が。
【 明主様 】良いです。やっぱりああいう人はどこか経験があるから、間違いがないです。そうして昔はやっぱり軍部専政ですから、本当の腕は振るえなかったのです。そこで軍部専政と、もう一つは天皇の派閥争いです。これはあんまり人は知らないが、これがたいへん影響している。例えば二・二六事件です。あれは一つの陰謀です。あの根本は徳川の派がいまの天皇を倒し、元の徳川幕府に……形は違いますが、徳川勢力にしてしまおうというその形です。いまだから言えますが、これはあんまり知らないでしょう。それで秩父宮様を頭としたのです。で、天皇を孤立させる政策だったのです。それで天皇の、宮内大臣として松平恒雄……あの人は二代将軍から出たのです。先祖は徳川です。松平家というのは、二代将軍が腰元に手をつけて……精しく言うと豆腐屋の娘ですが、そこに子供ができて、つまり二代将軍の分かれが松平家です。やっぱり徳川系です。それで松平恒雄さんが宮内大臣で、娘さんの節子さんが秩父宮、それから高松宮が喜久子妃。それでだんだん徳川の勢力を増して、天皇のほうをそうやって、そうして一挙にやろうとしたのが二・二六事件です。ところが神様のほうでは許されないのです。それはいつか日本の歴史を書きましたが、素盞嗚尊の系統ですから、それで天皇のほうの系統は天照大御神の傍系になるのです。盤古神王のほうです。だからこの方は平和的な方です。それから素盞嗚尊のほうは戦争が好きなのです。武力政策が好きなのです。で、日本の武家時代はみんなその系統です。そこでその争いが日本歴史です。つまり神武天皇の系統と出雲朝の大国主命の系統とが相争って、それが続いてきたのです。それで最後が徳川家です。それが天孫系にやられたので、それをふたたび取り返そうとしてやったその現われが二・二六事件です。それで軍部にもその二派があった。海軍は天皇を支持し、陸軍は秩父宮様を立てた。だからもし今度の戦争がなかったら、この争いは続いているのです。そこで戦争をするのに秩父宮様が怒ると面倒ですから、秩父宮様を抑えた。病気と称し……本当は病気ではないのです。それに軍人のほうにも二派あり、二・二六事件で失敗してますから、あんまりそれがいばれないので、他のほうがすっかりやって、秩父宮様を押して戦争が始まった。これが太平洋戦争の秘史です。隠れた歴史です。しかしその根本は神様なのです。
〔 質問者 〕それは霊的の意味は分かりませんので。
【 明主様 】分からないです。その奥にはまた神様が正神と邪神を闘わしているいろいろな意味があるのです。