〔 質問者 〕しかし邪神ばかりでなく、正神もありますから。
【 明主様 】そう、正神の顔をしているのもありますから……。邪神というものは決して悪を標榜していません。みんな善です。それでみんな一杯食うのです。それは大きい邪神ほど善です。医学と同じです。医は仁術なりと言って……ですから私の本に書いてあるでしょう。悪を善と信じて行なう悪が一番恐ろしいと。ですから理屈をつけてもっともらしくしますが、非常に良いように見えて結局は悪なのです。それが邪神のやり方です。
〔 質問者 〕そのことで一番上手いのは共産党で。
【 明主様 】そうです。しかし一番上手いのは医学です。これは一番です。とにかく医学が邪神の一番成功したものです。それを今度は『文明の創造』ですっかり書いてあります。九分九厘と一厘というのはそういうわけです。医学というのは人間の生命を握るのですから、医学に全部生命を握られているのです。それを私が離そうとしているのです。九分九厘を一厘で引っ繰り返そうとするのです。二〇〇〇年以上かかってこうしたのですが、それを一遍にして引っ繰り返すのですから、驚天動地の場面でしょう。その小手調べとして『結核信仰療法』をやっているのです。そのうちに『文明の創造』をやるのです。『文明の創造』を世界中に行き渡らせて、それから世界の大破壊となるわけです。病人もありますし、それはたいへんなものです。そうして、どうしてもメシヤ教にすがらなければ助からないということになるのです。ですからよほど大きな腹を持っていないと呑み込めないわけです。これは大本教のお筆先にもあります。「世界始って以来ない仕組であるから、余程大きな器でないと分り兼ねが致さんぞよ」とあります。
「『御垂示録』十三号,講話篇第六巻」 昭和27年09月01日