昭和二十七年八月一日 垂録12 (7)

〔 質問者 〕M・N(六五歳)という信者でございますが、実子がないので、子供が好きで今日まで三人を育ててまいりましたが、成人し三人の仲が悪く二人まで家を出る結果となり、一人が一昨年の五月ごろより、結核症状となり三月に入信させていただいておりましたが九月に亡くなりました。足を振るわすようになり。

【 明主様 】二人が出て、残っているほうが、そうなったのですか。

 

〔 質問者 〕さようでございます。いまその妹が来ておりますが、妹も足を振るわせるようになりました。その家には八大龍王、伏見稲荷など、あらゆる神様をお祀りいたしております。

【 明主様 】そういう家はありますよ。親父はいつ入信したのですか。

 

〔 質問者 〕昨年一一月でございます。

【 明主様 】職業は。

 

〔 質問者 〕喫茶店でございます。

【 明主様 】よほど霊的になにかあるのです。妻君はいますか。

 

〔 質問者 〕はい、おります。

【 明主様 】あと子供は幾人いますか。

 

〔 質問者 〕家出をいたしまして、現在はおりません。

【 明主様 】病人になっているのが一人あるだけですか。

 

〔 質問者 〕それは妹で、まだもらってはおりません。

【 明主様 】先のも、もらい子ですか。

 

〔 質問者 〕さようでございます。実子は一人もございません。

【 明主様 】だいたい分かりました。それは祖先の一人で非常にひどい目に遭った霊が一家を根絶やしにするという怨みです。これはよくあります。先にそういうのがありました。それは、子供ができても二〇過ぎるとみんな死んでしまう。で、だんだんそれが分かって霊がしゃべったのですが、小さいときに殺してやってもあんまり苦痛でないから、これからというまで待っているのだ。それで二〇過ぎになってから殺してしまう。そういうのがありました。そういうのは一家根絶やしにするという怨みです。そういう人は信仰を非常に熱心にやって、人を助けて徳を積むのです。そうすると、こっちのほうの資格に箔がつくから、そういう悪霊はそういうことをすることはできなくなる。

 

〔 質問者 〕八大龍王などは。

【 明主様 】それは全部撤去しなければならない。

 

〔 質問者 〕御神前の左に置いております。

【 明主様 】いつからですか。

 

〔 質問者 〕入信して間もなくでございます。

【 明主様 】では一年以上経ってますね。そうすれば処分しても良い。それから家出したのは行方は分かりませんか。

 

〔 質問者 〕分かっております。

【 明主様 】その弟が亡くなったのは九月で、その妹が手伝いに来ている。それがまたおかしいのですか。

 

〔 質問者 〕足がブルブル振るえるようでございます。

【 明主様 】やっぱり怨みの霊は足をひどい目に遭ったのです。

 

〔 質問者 〕諸々の霊として祀っております。

【 明主様 】いくらそういうのを作っても駄目です。神様に力がないです。いくら神様が助けてやろうと思っても、そういうのは先にも言った通り、木綿糸につかまっているようなものです。木綿糸を何本も……たくさんの神様につかまったところで、力が弱いからつかまっても駄目だ。ところがメシヤ教は木綿糸ではないから、一本の綱で大丈夫だということになる。

「『御垂示録』十二号,講話篇第六巻」 昭和27年08月01日