〔 質問者 〕一昨晩あるお医者と怒りっこなしで議論しましたが、向こうの言い分で御参考になりますかと思い御報告させていただきます。彼らも病気が治るということは、薬で治るのでなく人間には自然良能力があるということを言っており、薬というのは一時的に病気の進行を止めるものだと言っております。その苦痛を止めて、あとは自然良能力で治るのだから、メシヤ教と同じだと申しておりました。
【 明主様 】ちょっと違いますがね。
〔 質問者 〕薬毒ということでは、動物実験をし、種々に分解し人体に悪作用を来さないで、体内で消化され残ったものが無力化したものなら良いとして売り出しているのだからと、薬毒ということは信じられないと言っておりました。
【 明主様 】医者はそうなのです。
〔 質問者 〕しかしいま悩んでいることがあるそうで、薬というのはもともと毒ですから、毒をもって毒を制するというが、こう効かなくなるとすると、黴菌の抵抗力が増したのか、あるいは肉体が抵抗力が出てきたのか、とにかく有効期間が短くなってきたと。
【 明主様 】それが霊界の浄化作用が強くなってきたということです。
〔 質問者 〕そうすると、薬で病気を治すということは無力になる。なにかの革命を起さなければならない。その意味からあなたの言うことは解ると言っておりました。
【 明主様 】その点は良いです。
「『御垂示録』十二号,講話篇第六巻p199~200」 昭和27年08月01日